「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」は最高に面白かったです

もちろん劇場に何度か足を運びました。ちなみに、おっさんは僕一人じゃないかと思ったら、それなりのおっさんもいました。
やっぱいるんだなぁ
と妙に感心。笑
個人的に忍たま乱太郎は今の日本アニメの中で最高の作品だと思っているのです。冗談抜きにです。
これほど面白い作品はそうそうありません。
何がすごいって、全てのキャラがちゃんとキャラ立ちしていること。設定が本当にしっかりしていること。無駄な女性キャラが一人もいないので「感情移入」だの「わかってちゃん」だの「とにかく色気を出せば、泣けば」という面倒な話が一切ないのも素晴らしいですし、ギャグからシリアスまで全てに対応できる世界観も素晴らしいのです。巨大な悪と闘うだとか、異世界だとか、伝説のどうたらこうたらとか、いちいち何かが光ったりして最強のなんとかがどうたらとかもない。くそ面倒でチープな設定も一切出てこない。本当に良い作品なのです。
唯一の大問題は、無駄に多いであろう女性ファンの反応だけで、だから僕はその手の集いレベルは一切無視しています。誰々推しとか愛おしさがどうのこのうとかいう、
ほんとにクソめんどい
話をされても困るからです。
忍たまの世界観はほんとにしっかりしていて、ちょっとやそっとでは崩せないレベルになっています。これは年月がそうさせるのでしょうが、他方、アニメの劇場版ではともすれば「それが崩されるパターン」が多々あります。
具体的には
無駄に感動させようとするあさましさ
なのですが、名前を出すなら劇場版のドラえもんとか劇場版クレヨンしんちゃん(こっちはちゃんとしたものあれば無駄に泣かせようとするものもあり)とか、普段と違うよそゆきの物語にするとなると、どうしても
泣かせればなんとかなる的な
演出が多くなってしまって、それが本当に陳腐なのです。はっきり書くなら
バカな女にしかウケないレベル
で、本当にうんざりします。そんなことをしたら物語の世界観もぶっ壊れてしまってどっちらけ。いちいち泣かせようするのは見ていて「ほら泣け」「この程度で感動するんだろ?」という制作サイドの想いが透けて見えてしまい「バカにされてる」としか思えないのです。
今回の劇場版忍たまにも確かに泣くシーンは出来てます。けど、感動させようとするあざとさは一切ありません。乱太郎しんべヱきり丸が泣くのは、自分たちの大好きな土井先生が違う人になってしまったから泣くのであって、つまり
世界観の中にすでにあるものが「壊れそうになる」から泣く
のです。いちいち世界観を壊した物語を作って、無理に泣かせようとするのではない。だからこそ感動するのです。この辺りは元々シリアスにもギャグにも対応できる世界観なので、無理やり感も全くありません。実際、忍たまの作者は設定には並々ならぬこだわりがあり、この劇場版にも目を通しているとのこと。室町から戦国に続く過渡期の時代設定を壊すことなく忍たまの世界がしっかり表現されていると思います。また上記劇場版の元となった小説執筆に際しては「無駄に泣かせようとするな」という話もされてい流のです。流石!
僕は初期から忍たまを見ていました。本当に面白いからだし、今でもそれは変わりません。テレビを見なくなってしまったのでリアルタイムで追っかけられていませんが、手に入るもの、見れるものは過不足なく見ています。オーディオ版まで聴いてるレベルなので、僕のこだわり度もわかっていただけることでしょう。
そもそもケチな僕をしてお金を出してまで劇場に何度も足を運ばせてしまうのです。
DVDでもAmazonでもなんでも良いので、上記の劇場版も早く出てくれないかなと、今から楽しみにしています。素晴らしい作品は何度でも観たい僕なので、猛烈に期待しています。
ちなみに過去の劇場版もちゃんと見てます。確かこのブログにもあれこれ書いているはずです。それほど僕は忍たま乱太郎が大好きです!