野生動物との衝突は、実際に経験してみないとわからないものです

僕は運転していて鹿と衝突したことがあります。

本当にいきなり道路に飛び出てくるのです。

ブレーキ云々の話ではないのです。ブレーキを踏もうと踏むまいと、いきなり道路に飛び出されたら、どっちにしても衝突なのです。どうしようもありません。

そもそも北海道は広いのです。そして道も長い。信号のない区間が数キロなんてザラにあるのです。上記の記事にコメント書いてるような方々全員が

そんな道を時速50kmで走ることなんて絶対にない

と断言できます。そんなスピードで走ってるのは僕くらい。バンバン追い抜かれまくってますよ。ちなみになんでそんなノロノロ運転かというと、いつも連れとの旅は長距離なので、後半になると流石に疲れるのです。飛ばしまくる体力がなくなっていくのです。シャキッとしている時は僕もそれなりの速度で走りますよ。

自分はお利口ちゃんで、ちゃんと道交法を守って制限速度で走ってます！なんてことをおっしゃる方々であっても、いざ北海道の道を走ったらバンバン飛ばしますって。なぜなら「そういう環境」なんだもの。

知らず知らずのうちにスピードなんて出るのです。特に動画のような道路では。

逆にこんな道路をちんたら走ってる方が危ないのです。なぜなら速度差ってのが事故につながるから。

どんな道であれ、車で走ってる時には皆さんも意識的無意識的を問わず「流れ」に注意していると思います。流れに乗るなんて言い方をしますが、これはどういうことかというと、流れに乗った方が危なくないということですよね。

スピード差というのは事故に直結すると皆さん知ってるのです。

実際に走ってみればはっきりわかりますよね。ちなみに僕は自分でもゆっくりだなぁと思う時は、あえてどんどん追い抜いてもらっています。見通しの良さげな直線道路の路肩にあえて車を寄せて追い抜いてもらうのです。その方が安全だからです。

　　　

さて、僕の場合は幸いにも後部バンパーが外れた程度で済んだのですが、一緒に乗っていた連れは軽くパニックを起こしてしまいました。そりゃそうです。鹿とぶつかるなんて経験は日常茶飯事じゃないので。

ちなみに僕はすぐに鹿に気づいて（何せそこそこノロノロ走ってたので）ブレーキを踏んだのですが、それでもばーん！とすごい音がして、

やっちまった！（鹿はぐちゃぐちゃになってるだろうし、車もぐちゃぐちゃになってるだろう）

と背筋が凍りました。しかし、上記のニュース映像のように、鹿はスックと起き上がると、薮の中にさっと入って行きました。僕と連れは呆然→その後パニック。

しばらくして車から降りて確認すると、後部バンパーが外れていただけで、どこも凹んではおらず、擦り傷的なものもありませんでした。その代わりバンパーは多少凹んでましたが。

ブレーキを踏んで避けたつもりだったのですが、避けきれなかったのです。ついでに書くなら、あの時後続車、もしくは対向車がいたら間違いなく大惨事でした。なぜなら鹿を避けようとして、気づいたら車がほぼ真横になってたので。

鹿は避けきれても、後続車、あるいは対向車がいたら間違いなく衝突。そして大惨事でした。

本当に運が良かったとしか言いようがありません。そしてああいう時は

避けてはいけない

と学びました。あの時後続車、もしくは対向車がいたら、僕はこの世にいないことでしょう。

　　　　

というわけで、上記のニュースを見て、あの時の記憶がまざまざと蘇った僕としては

野生動物はみんな同じ（行動をするん）だな。

と思うと同時に、

あれだけで済んで本当によかったなぁとしみじみ。

けど、あれからもあちこち出かけてますが、はっきり言って、あんな道ではスピードなんてあんな感じで出しています。じゃないと逆に危ないので。特に旅の前半は飛ばしまくりです。

法律的にはよくないのでしょうね。

運悪く野生動物がいきなり横断してきたら、そのままぶつかるしかありません。それしかなのです。