今更トップガン マーベリック

本当に面白かったです。
シナリオは単純明快。
演者はちゃんとしてて。
演出は(特に戦闘機のシーンは)ド派手。
で、
面白い!
いいんですこれで。
余計な要素がほぼ何もないというのが一番良かったです。
この系譜だと、ダイハードもかなり面白かったのですが、トップガンマーベリックはまさに匹敵!ほぼ中弛みなしで観られたし。
いやぁ、ほんとに面白かったなぁ。映画館で観ればよかったと後悔。
そもそも僕は洋画大好き。
洋画のせいで白人女性大好きになってしまったクチなので、洋画は本当に浴びるように観ました。
その結果なのか、それとももう年なのか。
最近は特に、
無駄に捻ってる的なもの
にはもううんざりになってしまいました。
単純明快なのに心に残る、
いや、
単純明快だからこそ心に残る
そういうものしか受け付けなくなってきています。
けど、今のアメリカ映画はひねくり回すのが大好きなようで、だからこそほとんど観なくなってしまったのですが、僕はこれに関しては、ちょっとした思いがあります。
具体的には、アメリカ映画は「日本アニメの悪しき例を真似ている」のではないかと思えて仕方がありません。
はっきり書いておきますが、特に押井守さんはほんとに悪い例を作り上げたと考えています。
彼の作品はほぼオナニー。子供の頃に観るならいいけど、大人になってから見るのは無理です。
富野由悠季さんはちゃんとした商売人(ガンダムの無駄なドッキングやらイデオンの造形など、知る人ぞ知る商売人の側面があった)だったのですが、彼の「作家性」とやらのみを見て真似てしまった人が雨後の筍のようにポコポコと多数わいて出てしまって、それが今の日本アニメを席巻しているように僕には思えます。
つまり、子供が見るには十分だけど、大人の鑑賞には耐えられない。
その最たるものが押井守さんではないかというのが僕の意見なのです。
屁理屈小理屈こねくり回して「子供」には受けがいい。
なんか「世界を見知った気になる」から。
けど、大人になるとわかるのです。
あれは本当にただの屁理屈小理屈だったと。
今ならたとえば「異世界モノ」とか「コナン君」がそれですが、いくらスタイリッシュな思想っぽいことを描いても、そんなものに騙されるのは子供だけです。俺はなんでも知ってる、事実を知るものはいつも少数という驕りに、あるいは「こんなに悩んでいる僕ちゃん」たちに対して、僕はとても「醜い」ものを感じます。うんこの詰まった鮮やかな風船だと思うのです。
もっとシンプルでわかりやすく。
結局はそれ。
トップガン マーベリックはまさにそれでした。
だからこそ面白かったのです。