田舎は〇〇の塊

時々田舎に憧れて都会から引っ越してくる人がいるのですが、早々に

こんなはずじゃなかった

なんて言うのですよね。

じゃあどんなはずなの?ってことですが、まあ雑誌とか物語に感化されちゃったんですね。

かわいそうに。

としか言いようがありません。

とはいえ、僕が言いたいことは、おそらくはみなさんが思っているのとは全く違います。

生きやすさ生きにくさのことをみなさんは言うのではないでしょうか?むしろ田舎の方が人間関係が濃密で、都会のようなサバサバした人間関係なんて望めない、的なことを言うのではないでしょうか?

だとするならば、僕の言いたいこととは全く違います。いや、結論としてはやはり田舎は生きにくいのですが、結論に辿り着く過程が違うのです。

そもそも、なぜ田舎なのでしょう?

それは自然があるから、ですよね。都会にはない自然があるから、だから自然のある田舎に憧れる。

そうじゃないでしょうか?

僕が言いたいのはそこです。

そもそも、自然なんて

めっちゃ暮らしにくい最悪な場所

ってことなんです。これが本気でわかってない。そういう人が実は多いのではないかと僕は思っているのです。

   

例えばトトロの田舎のあの風景。みなさんはどう思うでしょうか?

素敵な自然?豊な自然?素晴らしい自然?かつては日本もそうだったという自然?

僕は違います。

テクノロジーの塊

だと思います。言い換えるなら技術の塊と言ってもいいです。

はっきり断言しますが、田舎はテクノロジー、技術の塊です。農作物を作るために高度に特化された人工物、管理された土地なのです。そこでは農作物を作るためのさまざまな工夫がなされ、いかに効率よく生産するか長年かけて培ってきた技術が惜しげもなくつぎ込まれています。

あれを自然だと思うのは大間違いなのです。

そもそも自然は人間に対してなんの恩恵も与えてくれません。その証拠に、農作物はなにもないところからは採れません。山に分入ったら米がありますか?白菜は?にんじんは?牛蒡は?大根は?

ぜーんぶが田んぼや畑から摂れるのです。

確かにきのこや山菜など一部のものは山に入れば採れますが、あくまでも一部。それが腹の足しにならないからこそ田んぼや畑ができたのです。

肉も魚も山からは手に入りません。漁師は自然相手の仕事ですが、どれだけ過酷なことか。

     

人間は自然を改造して改良して耕作地や宅地に変えてきました。自然は何にもしてくれません。人間が人間のために自然を改造したのです。そうしなければ生きていけなかったから。海のように改良できないところに対しては、自らを改良して対処しました。船、竿、糸、網。全てがやはりテクノロジー、技術の塊です。

人間と違って、野生動物は自然を改造したくてもできません。そのために弱肉強食という秩序があって、その秩序の中で過ごしています。どんな屁理屈も通用しない厳しい世界です。少数派の権利!なんてものもありません。弱ければ食われる。それだけのことです。そしてそんな動物に自然は全く関与しません。

自然は全く何もしない。ただそこにあるだけ。

  

さて、田舎はテクノロジーの塊ですが、だからこそ当然、

維持管理が必要

になりますよね?田舎に行けば目にするあの風景は何も

適当にほったらかしにしておいた結果

ではないのです。年がら年中手を加えて管理しているのです。その手間暇は実は

都会とあまり変わらない

のです。そして、これがわからない人が多いのではないかと僕は思っているのです。田舎に来たらのんびり過ごせる?

とんでもない!

みんなで力を合わせて田舎の風景を維持してるのですよ。しかも仲間はずれは命取りになります。

その証拠に限界集落とか放棄された部落に行ってごらんなさい。

そこには本物の自然がありますから。誰も住めないまさに本物の自然がそこにはあるのです。自然に侵食されたら、誰もそこには住めない。みんなで力を合わせてテクノロジーを注ぎ込んで田舎の風景を作るからこそ、そこに人は住めるのです。

むしろ人がいない分、負担は大きいのであって、その労苦たるや。

のんびりできるなんてどこの田舎ですか?

朝早くから働きっぱなしですよ。

そうしないと維持できませんよ。自分でなんでもしないと暮らせませんよ。動画でちょっとキャンプ動画を見たぐらいで過ごせる気になったとしたら、大馬鹿もいいところですよ。

自然は厳しいのです。

何か自然に対する大きな勘違いをしてませんか?

子供たちに美しい自然を残す?

そういうキチガイ理論はやめてほしいです。自然を残す一番の方法はなんだか知ってますか?

核戦争で文明を破壊すること

そうすれば、完全なる自然が手に入ります。もちろん人は誰もいない、残す人も誰一人いない、そんな世界ですが。

多かれ少なかれ、人が住むには、生きていくには、人が手を加えないとならないのです。

環境にやさしいとかいう嘘も大概にしてほしいですね。人間が生きていくためには人間の都合に合わせて改造するしかないのです。

どうせ改造するならより人間に都合よくするのは当たり前のこと。

田舎の風景もそうやってできたものなのです。