シン・ウルトラマンを観てきました

土日に時間があったので、札幌シネマフロンティアでシン・ウルトラマンを観てきました。

思えば札幌シネマフロンティアは「宇宙戦艦ヤマト2202」以来で、本当に久々なのです。

もはやチケット売り場はなく、代わりに機械が置いてあって、そこでチケット購入。満員御礼かと思ったのですが、客の入りは8割程度でした。子供連れもそれなりにはいましたが、なんとなく僕くらいの年代の人が多かった印象。にしても子供にもマスクって今の政府は狂ってますね。

そんな政府批判はさておき、

イライラしっぱなしのクソ長ーーーーーーーーーーーーーーーーい特報だのなんだの

があって、ようやく上映開始したのですが、短気な僕は、観たくもない映画の特報を延々観せられて血管ブチギレそうでした。あまりにも頭にきてたので、肝心の本編も一瞬

また特報か!ふざk・・・・あれ、これ本編?

などという妙な肩透かしを食らうなど、やはり久々の映画鑑賞だからなのか、いまいち勝手が掴めず。

   

さて、肝心の本編ですが、ネタバレはできうる限りしないつもりです。そして総評ですが、面白かったです。偉そうに星の数で評価するなら、4つです。

ちなみにシン・ゴジラは4つ半。なので、シン・ゴジラよりはちょっとうーんな出来でしたが、だから面白くないかといえばそうではなく、とても面白かったです。

ただし、それは

初代マンを知ってるかどうか

で大きく評価が分かれることでしょうね。

そもそもこの種の作品全てに言える最大の弱点は

観る人を選ぶ

ことにあります。元ネタを知ってるか知ってないかがものすごく重要なのです。色々と知識があって、作品に対する愛着が深くある人が観たなら、かなり楽しめたんじゃないでしょうか?

シン・ウルトラマンでは、なぜそうなのか?どうしてそうなのか?という問いに対する辻褄が合った答えがちゃんと用意されているのです。僕も所々で

あーなるほどナイス解釈!

と大いに納得しました。

ちょっと面白かったのが、特撮の絵の見せ方で、

あーこれは特撮のあの独特の見え方をかなり意識してるなぁ

と、妙に嬉しくなったものです。組まれたセットでスーツアクターが演技をしているあの感じといえばわかってもらえるでしょうか?

欲を言えば、もう少し自衛隊やアメリカ軍が活躍してほしかったですね。子供が見て楽しめたんだろうか?と思うのです。

初代マンを知ってる人なら観て損はしません。物語だけなら十分に楽しめます。というか、当時のサヨク的な思想までトレースするのはどうなのかと思いますが(核兵器がどうだの人類がダメダメだの)、まあでもそれも含めて当時の初代マンを現代風にしたらどうなるかということに興味があるなら、劇場へレッツゴー!とても楽しめます!

     

というわけで、初代ウルトラマンを知ってる世代ならいい作品だと言えるのではないかと思えるのですが、じゃあ逆に初代マンに関する知識がなく、先入観も何もないまっさらな状態の人がこの映画を観たらどうかと問うなら

屁理屈だらけでクソ面倒な話だなぁーおい!

となるんじゃないかなぁとは思います。悪い意味でスケール感がないのです。極論を言うなら、今回のこのシン・ウルトラマンは、せいぜいが政府の一機関の話でしかないからです。というより、一政府機関に所属する一部の人間の葛藤の物語でしかないのです。

ということは人間ドラマなのか?といえば、そこには愛もないし、男のロマンもないし、ヒーローもいないし、だから誰にも感情移入できない。シン・ウルトラマンは人間ドラマではないのです。そもそも作品自体が初代マンの解釈論に過ぎないとも言えるので、これはこれで仕方なのですが、にしてもスケール感は欲しかったなぁ。

空想特撮シリーズ

なのに、やってることは空想ではなく解釈。なので科特隊は出せないのです。禍特対が精一杯。

でも、そこは突き抜けて欲しかったなぁとは思います。そこは僕の考えた最強のジェットビートルでもよかったのになぁ。

なんて。

   

とまああれこれ書きましたが、次回に含みを持たせるやり方は好きなので、興行成績がよければいいなぁと切に願います。そしたら次回は絶対にバルタン星人が出てくるはずなので。

バルタンだけで1作作れるはずなので。

バルタン星人の出ないウルトラマンなんて!