サスペリア2ことProfondo Rossoはいい意味でなんでもありの名作!

アルジェント映画はシナリオが破綻している云々という話はどうでもいいのです。

逆に言うなら、それ以外は最高なので。

最近、なぜか何度も見てしまっているのがサスペリア2(とりあえず知名度的にこっちに統一して書きます)なのですが、観れば観るほど感心してしまうのです。

個人的には、この作品はホラーでもなくミステリーでもなく、かといって推理物でもないという、まさに典型的なジャーロじゃないかと思うのですが、

注)ジャーロについてはこちら参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%AD

まさにいいとこどりそのものなのがジャーロなのです。だから当然面白い!

けれど、いいとこどりって、実はものすごく難しくて、どれもが中途半端になりやすいですよね。例えはちょっと怪しいのですが、メジャーの大谷選手。まさにいいとこどりの典型ですが、並の選手は大谷選手のように両方やるということはできないですよね。だからこそ大谷選手は凄いのですが、これを逆に言うなら、両立できるタイプは、実はもともとが、ものすごく高水準であるのです。だからこそ両立できる。

アルジェントもまさにそういう感じ。もともと映像作家としての能力が高い。映画の持つ様々な要素に関する才能が高水準。しかも、シナリオだって、実は映像重視だからこその破綻なのであって、能力がある故に破綻してしまうという、ある種悩ましい話なのです。

サスペリア2に詰め込まれているものはどの要素も、それだけで1本の映画が作れてしまうものですが、それだけ詰め込んで尚且つそれっぽく観せてしまうのは、さすがアルジェント!

人形のシーンはいつも話題になりますが、個人的には子供の絵が最高に好きで、一時期は、スクショを撮ってMacの壁紙にしてました。あの絵は最高ですよ!

そもそも絵に関してはこういうものも書いているので

 

   

ものすごくこだわっているのですが、そんな僕を大満足させる素晴らしい絵なのです。実は昨日も朝早くから2回もみてました。

どんだけ好きやねん。笑