そんなに簡単ではない、そんなに単純ではないと「バカな人ほど」言いたがる

単純とか簡単って、いかにも
無価値
って響きですよね。だから言いたがるんですよ。そんなに簡単ではない、そんなに単純ではないって。また、そういう風に言えば、さも、
自分は賢い!
って感じもするじゃないですか。こんなに色々考えてますよーって。
僕はずっと
それは違う
と思っていますし、言い続けてもいます。実際に世の中は簡単かつ単純です。そうにしかなり得ないのです。
例えば歴史。
僕らは大東亜戦争について、今では「その時点での誰も知り得なかった情報まで」知ってます。簡単に単純に調べることができます。そうですよね?
しかし、当時の人たちはそうではなかった。なぜか?といえば、それはそういう簡単な視点を持つことができなかったからであって、単純な視点を持つことができなかったのです。物事を対局的に見るためには細かなものを積み重ねたないとならず、そのためには金も人もかかる。
だから簡単でもなく、単純でもない。大変なんだ。バカにするな!世の中は複雑なんだ!
と、こうなるのです。しかし、それは単に「その時の状況がわからなかった」というだけのことでもあります。実際、わかって仕舞えば簡単ですよね。その証拠に今では蘊蓄を垂れたがる講釈師が大量にいるではないですか?歴史についてこうすればよかったと神の如く歴史を語る蘊蓄野郎がたくさんいるではないですか?
簡単にわかるからこそ、講釈師が大量に湧くのです。
例えば政治。
多くの人が関わるからこそ難しそうに見える政治ですし、長年の積み重ねでできていった体制は、一見すれば複雑怪奇なように見えますが、実は北斗琉拳のように、技をきわめた挙句に「その受け身まで極まってしまって」います。
高橋洋一さんのYouTubeを見ればわかるように、実は政治の流れは仕組みも日程もあまりにもきちんと決まっているがために、その流れさえ掴めば驚くべきほどに政治は簡単になってしまいます。コロナに関してもトリガー条項に関しても、政治日程や政治の仕組みからこれはこうだとズバズバ当てていく指摘していく彼の動画を難しいと思ってみている人はいないと思います。
むしろ
わかりやすい!
のではないでしょうか?凡百はいる批評家の「難しそうにわかったようなわからないような言葉をごちゃごちゃ重ねるだけの戯言」ではなく、簡単に単純に理屈はこうだからこうなる!というのは爽快でしかありませんが、高橋さんの動画を見ていると、まさに物事は簡単で単純にしかなり得ないよなぁと思わされます。
わからないものはわからない
というのもまたわかりやすいし。
そもそも世の中はそんなに簡単じゃない!という人ほどマルクスに騙されるのです。嘘の理屈の上に、屁理屈小理屈を重ねて、さも立派に見せているマルクスに騙されるような輩だからこそ
世の中は簡単じゃない、単純じゃない
と言いたがるのです。
いやいや。言っても、多くの人は単純なことしかしてないし、単に単純の積み重ねが「さも難しいように見せているだけ」だという方が、僕には説得力があるように思えます。
さらには、逆にダメなものはダメ、わからないものはわからない、という方の方がよっぽど真理をついているのではないかとも思っています。
悪いのはプーチンで、ロシア人は悪くない
とかね。そうやって相対化したところで戦争は絶対に終わりませんよ。一蓮托生でロシアを全部まるっと締め上げることで、それでようやくロシア人も考えるのです。本当にこれでいいのか?と。
例外を作って、ロシア人は関係ないなんて理性的人間を気取ったらどうなるかというと、
俺は関係ない私は知らない
というロシア人だらけとなり、プーチンが何をしようと知ったこっちゃない!となるのです。役所仕事だから言われたことしかしないよとなるのです。
これで戦争が終わるの?
終わるわけありませんよね。
あのヤクザはいいヤクザだから関係ない!
なんて誰も言いません。ヤクザはヤクザです。簡単で単純なことなのです。