寅年なので、このアニメ復活?

音楽
♪ズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッ

「あけましておめでとうございます」
「あけおめ」
「最近はあけおめって言わないのよね。今時そんな言葉を使うのは中年のおっさんぐらいじゃないかしら」
「ネットスラングもどんどん廃れるからなー」
「それにしても2022年が始まったわねー」
「令和4年だな。激動の年だった2021年と違って、2022年はみんなの暮らしが穏やかな年になればいいと願ってるぜ」
「去年は丑年、どこか歩みが鈍いような気もしたけど、武漢肺炎の割には、あまり経済も政治も落ち込まなかったのよねー。けど後半は主に政治がぐだぐだだったけど」
わしは髪の毛がぐだぐだ>
「そして今年は寅年。寅年だけに、勢いのある年になればいいと願っているわ」
「寅年…寅年といえば…」

うる星やつらだよな

「俺は男だー」

   

大好きなYouTube動画の最初をパクってしまいました。

さて、うる星やつらといえば、主人公の諸星あたるに勝負で負けたことがきっかけですっかりあたるにぞっこん(死語)となり、以後、あたるを「ダーリン」と呼んで、とことん一筋に(自分なりのやり方で)尽くすラムが、全国の日本男児(僕も含めて)を虜にした、そんな漫画&アニメです。まさに僕の世代。モロに直撃しました。

思えば、あそこまで毒のない女性キャラを「女性が作った」ところに衝撃を感じます。大抵の場合は

キャラの奥行き

と称して必ず毒を含めるものだし、毒を含めにくい場合は「言葉使いを乱暴」にすることで、

このキャラは男性に媚びるような単純なキャラではないんですよー

とアピールするようなキャラばかり。まんまテンプレのキャラだらけで、本当につまらない女性キャラばかりなのは、言ってみれば当時からでしたが、ラムの衝撃というのは、実はそういうテンプレを文字通りガン無視したとしか思えない、

とことん上品で、とことん毒のないキャラ

だということに尽きるのではないかと僕は思っています。

唯一強烈なのは、いつでもトラジマビキニというその見た目のみ。

感情の揺れから発生する電撃は、むしろ感情の揺れがよくわかる仕組みで、いちいち面倒な女性キャラ特有の「心の揺れ」とやらがはっきりわかる仕組みは画期的でした。

あ、今怒ってる

というのがよくわかるからです。今風の無駄に何でもかんでもツンデレではなく、いちいちミステリアスでもめんどくさくもなく、ひたすらに明るく、そしてストイックで、好きな男性一筋。これをなんの衒いもなくやってしまうキャラだからこそ、大人気となったのではないかと僕は思います。

   

早い話が、僕は今でもラムが大好きな女性キャラダントツナンバーワンなので、だから単純に再アニメ化は嬉しいです。

けれども、願わくば、今風の「すぐに感動話を作ろう!」的な下心ありありの駄作ではなく、元々のうる星やつらの持つ、とことんはちゃめちゃな話だけを作ってほしいですね。そして

「ラムがいなくなって、あたるが(ラムが自分を見捨てたと)勘違いする」

話を盛り込もうとするのは100%はっきりわかるので、それは絶対にやめてほしいです。そんなことをするからスタンドバイミードラえもんは大失敗したのです。感動は長年の積み重ねがあってこそ。いい加減、クリエーターとか言われている制作の方にはわかってほしいですね。とにかくひたすらに馬鹿話。そうしてほしいです。サブキャラが豊富すぎるほど豊富だし、サブキャラ一人だけでも12話くらいなんなく作れる凄さなので。

感動話やちょっぴりエッチな話は100話に1話程度がちょうどいいのです。

物分かりのいいあたるではなく、とことん無茶苦茶で無責任なあたるでいてほしいものです。
そしてそんなあたるにひたすら一途なラムでいてほしい。

アニメではきらりと光る存在感のメガネは出さない方がいいと思います。そもそも濃すぎる蘊蓄を丸1日語れるような監督だからこそ成立していたキャラなのであって、真の意味での変態キャラを作るのはかなり難しいんじゃないでしょうか?

面堂やしのぶやサクラさんや龍之介親子だけでも相当の変態揃いなので、とことん無意味で馬鹿らしい(最上級にいい意味で書いてます)話にしてほしいなぁ。

なんにしても楽しみにしています!

ぼくんちにはテレビはないけど、どうせネットで流れるし、よければ円盤買いますから。