八戸市女子中学生刺殺事件でちょっと考えたこと

八戸市女子中学生刺殺事件については以前に記事にしていますが、

上記では事件そのものについては全く触れていません。理由があってのことですが(もちろん僕が犯人だからではないです)、それだと、この事件を検索して結果たどり着いた僕の記事のあまりの手抜きに「なんだよこれ、事件そのものについては何も書かれてないのはあんまりじゃないか」と心象を悪くするかもしれない、というか、確実に悪くなると思われるので、この記事でフォローしようと思います。

とはいえ、事件そのものは例によってWikipediaを見れば問題ないレベルでまとまっています。ざっくりまとめるなら、

あれこれわかっている
けど、肝心の犯人についてはわかっていない
なので時効となってしまっている

という感じ。この事件に限らず、色々な未解決事件を見ていると、「あれこれわかっているのにそれが犯人に結びつかない」という特徴があるように思えます。そして必ず「謎」があるのですが、その謎って本当に大事なのか?というのはいつも思うことです。

本当にフラットに考えるなら、wikiで言及されている包丁の件は僕にはそこまで重要ではないとしか思えません。血痕も指紋もついてないからです。犯行時間はわずかだということであれば、当然包丁を拭く暇もないわけで、実は最初から(というかテーブルの上など)そのあたりにあったというのが自然な気がします。逃げ回ったようなので、その際にたまたま落ちたのではないか?ぐらいの印象でしかありません。であるなら「被害者と犯人が顔見知りかどうか」の判断にも繋がらないと僕は思います。ちなみに僕は(話は濁しますが)包丁を実際に向けられたことがあります。固まりました。訓練でも受けない限り、冷静ではいられないと思います。被害者が包丁で防御しようとしたら、犯人はかえって逆上してしまったかもしれませんが、あくまでもそれは推測。

また黄色の車も、当時はテレビで報道されて「おい、黄色い車が怪しいそうだぜ」「マジか!」などという会話をしたことも覚えていますが、実はこれもそこまで関係あることか?と思ったりもします。というのも、当時はその近くにテレクラがあり、そのテレクラには駐車場がなかった(多分)ため、近隣の空き地やスーパーなどに知らんぷりして止めるということが多発していたのです。それは間違いありません。つまり、怪しい車なんてゴロゴロしていたのです。

そもそも事件の当初から

テレクラの客の犯行では?

と言われていたのです。下半身が素っ裸だということもあったので、いかにもという感じだったし。さらにテレクラの隣にはストリップ小屋もありました。つまり犯行現場のあたりは、住宅街であると同時に、ちょっと物騒なところと思われてもいたのです。

個人的には最も大事なのはタバコではないかと考えています。DNA鑑定という武器が使えなかったのが悔やまれます。それともう一点。

上記の僕の記事でも言及した通り、僕は犯行現場周辺の地理には比較的明るいので、雰囲気などもわかっています。その雰囲気から言えるのは、確かにテレクラやストリップ小屋などがあって、見知らぬ人もうろついている地域ではあるものの、それでもやっぱり住宅地なのだということ。そして近くには本八戸駅というローカルではあるものの、それなりに賑わう駅があるということ。そしてバスターミナルまであるということ。

住宅がたくさんあるし、裏路地もあるし、スーパーもあるし、駅まであってそれなりに人も歩いている。

何が言いたいのかというと、

一見わかりやすそうで、実は本当にわかりにくいロケーションなのだということ。

   

というわけで、未解決なこの事件について、以下、素人推理の始まりなのですが、僕はこう考えています。

・顔見知りの犯行ではない
・犯人は車で逃げていない
・テレクラを利用している可能性が高い

まずは「顔見知りではない」ですが、顔見知りの犯行なら、逆に近所の人が気づくと思うのです。そもそも住宅街では顔見知りの方が認知されやすいのではないかと思うのです。住宅地でスーパーもあれば、当然ご近所付き合いもあったはず。全くなかったわけがないのです。逆に見知らぬ人はそれなりに歩いているのであって、そういう見知らぬ人をいちいち認識するかと。テレクラ、ストリップ小屋、駅、バスターミナル。見知らぬ人がわんさか歩きます。いちいち覚えているでしょうか?

むしろ、普段は仕事でいない家族がたまたま家にいる方が「あれ?今日仕事は?」ってなりませんか?

次の「車で逃げてない」ですが、実はこれはただのカンです。ですが、それなりの根拠はあります。wikiを読むだけだと「走り去った車に意識が向きがち」ですが、そもそも犯行現場周辺に車を止めなければ犯行ができませんよね?つまり、犯行の前から怪しい車が犯行現場の近くに止まってなければならないのです。wikiにある不審な車はかなり前から認識されていました。つまりはそれなりに不審車両は認識されているのです。そんな中で、そもそも犯行現場周辺に止まってる車に誰も気づかないのかという疑問は拭えません。しかも犯行に要した時間は本当に短時間であるなら、その時間に合わせてピンポイントで車を止めたのか?被害者の帰宅時間をあらかじめ知っていたのか?という疑問も湧きますが、それは次の理由と繋がります。

最後の「テレクラを利用している可能性が高い」ですが、個人的には間違いないと思っています。というのも

被害者も18時30分までに帰宅すればよいことになるが、「今日は18時までに帰宅し、18時20分頃までは家にいなければならない」と友人に話していたことが分かっている。友人が理由を聞いても、バレエのレッスンのことも言わず、理由を濁していた
上半身は、学校指定のジャージにパーカーを羽織っていたが、下半身は裸で座布団が掛けられていた。

殺害するためにズボンを脱がせるなどというのはあり得ない話です。当然「セックス目的」以外にない。膝の怪我だからズボン全部脱ぐなんてこれまたあり得ない話です。ただ単にセックスできなかったというだけだと思います。犯行に要した時間が限りなく短時間だったのだから当然できないに決まってるのです。時間がそれなりにあるなら、殺してからやるなんてことはよくある話。セックス関連以外でズボンを脱がせる理由があるでしょうか?

あらかじめ犯人と被害者がテレクラを通じてなんらかの形で連絡し合い、待ち合わせが決まったので、あとはそこに行ってやるだけだった。これなら少なくとも僕にはすっきりした説明になっていると思えます。ピンポイントで時間に行けるし。住宅地だから車は違うところに止めて歩いて行った方がいいだろうという判断もできます。待ち合わせ場所が「家」だったら、車で行ったら目立つから歩いていくという判断もできますよね。しかもおあつらえ向きに、近くにはスーパーの駐車場があるのです。もちろん全部推測でしかありませんが、ついでに言うなら、14歳でまだ若いので、いざセックスするとなったら怖いから拒んだというのはかなりありがちだと思います。なんだこら約束しておいてさせねぇってのか?だって怖いもの!うるせー!となってあとは成り行きで顔も見られていることだしという感じでしょうか?

殺人事件は全部がコナンくんのような入り組んだ面倒なパズルのようなものではなくて、単純なことの積み重ねじゃないかと思うので、やっぱりこの事件も事実は単純の積み重ねじゃないかと僕は思っています。

   

それにしても心臓まで貫通なんてすごい力ですよね。逆上したのか、はたまた冷静だったのか、とにかくすごい力で貫いたのです。逆に言うなら一撃で済ませたかったのかもしれません。怨恨だと切傷刺し傷だらけってことが多いのですが、ほとんど一撃なら、逆に「さっさとこの場から逃げたい」という感じがします。確実に死んでもらうと。で、逃げると。

なんにしても若者を殺したのだから、ひどい話です。犯人はまだ生きているのか死んでいるのか?生きているとすれば悲惨な人生を歩んでほしいと思いますが、どんな人生を歩んでいるのかなんて当然わかりません。あるいは苦しんで死んでいったのかもしれません。

わからないものはわからない。だから「せめてなんらかの罰を受けていてほしい」とは思います。

   

ところで、この事件以降、なんか青森県でも物騒な事件が増えた気がしています。今は札幌に住んでいますが、心はやっぱり青森県人。青森はいつまでも長閑でど田舎で、家に鍵などしなくても住んでいけるようなところであってほしい。僕は勝手にそう思っています。