ステロイドに対する偏見がまだあったのかと驚愕
僕はアトピーと喘息を抱えているのですが、ステロイドは必須です。何はなくてもステロイドです。とにかくステロイドです。ステロイド一択。
僕と同様の病気をお持ちの方なら完全同意してくださるはずです。ステロイドは神なのです。例えば喘息でどんなに辛い発作を起こしてもあーら不思議。ステロイド点滴でものの10分経たずに本当に息ができるようになって幸せになるのです。まさに地獄から天国なのです。こういうことを書くのは良くないとわかっているのですが、ことあるごとに思うのは
おそらく麻薬ってこういう感じで効くんだろうなぁ
実際、ステロイドの効果は本当に劇的。あの幸せ感を理解するのは喘息を持ってない方には容易ではないでしょう。なお、どうしてもこの幸せ感を理解したい場合は、まず手足をしっかり縛って、細長いストローのみ咥えて、その上から口と鼻をガムテープでしっかりと塞いで、そしてプールに沈んでみてください。適当にプールに浸かった後で助けられてテープを剥がされた時の感覚が幸せ感です。
決して大袈裟なこと書いてるわけじゃないですよ。
少なくとも、ステロイドのない世界は僕には考えられませんし耐えられません。
ところで、ステロイドに対する偏見は僕の若い頃にはかなりあって、当時は本当に色々と言われていました。今の武漢ウイルスのワクチンをめぐる状況と本当によく似ていると思うのですが、これこれこんな副作用があるぞということでまことしやかに恐れられて、それでステロイドは使用しない!という医者も割といたのです。
そしてそのせいで僕は死ぬ目にあったことがあるのです。
何度も書いている気がするのですが、喘息の発作で救急搬送された際、いつものように点滴を受けたと思ったら、途端に激しい嘔吐。ものすごく具合が悪くなってしまったのです。発作プラス嘔吐と悪寒。もう死ぬかと思ったなどという生やさしいものではなく、意識もぼんやりで、後から思うに大変危険な状態になったのでした。後日原因判明。医者はステロイドではなく、解熱鎮痛薬の点滴をしたのです。はっきり言えば訴訟ものでした。なぜ訴訟しなかったのか?それははっきり言って「今後もこの病院の世話になるかもしれないから穏便に」というただそれだけの理由です。
ちなみに、その時初めて僕がアスピリン喘息であることも分かったのでした。そもそも風邪を滅多にひかなかったし、風邪をひいても薬は飲まずに寝て治すということをしていたために、かえってアスピリンにも弱い体質だということに気づけなかったのです。
そしてその時以来、喘息の発作の際には「僕はアスピリン喘息も持ってます!」とちゃんと伝えるようにしました。
さて、時代は移り変わり、ステロイドに偏見を持つ医者もほとんどいなくなってくれたかと思ってたのですが、上記のニュース。僕はテレビを持ってないので内容は分かりませんが、まだステロイドに対する偏見はあるんだなと驚愕。
ステロイドは怖いという意味のない偏見はまだ続いているのかと思うと、とても残念な気分です。
僕はアトピーでもあるので、それこそステロイドはいいだけベタベタ塗ってましたが、どこも黒くはないですよ。むしろ「肌綺麗ね」と多くの人に言われます。自分で言うのもなんですが、僕の肌は美白でとても綺麗ですよ。なんの手入れもしれないのに、見せると驚かれます。でも僕はひどいアトピーなんです。
ちなみに、アトピーは汗をかく場所がひどくなるのですが、僕は特に隠部が酷くて、もう文字通りその部分は皮膚がボロボロでぐちゃぐちゃ。小さい頃は死ぬほど辛くて恥ずかしい思いをしました。何度泣いたことか。毎週病院通いで、毎日のようにせっせとステロイド塗ってました。けどなんの副作用もなし。形も皮膚も普通で黒ずんでもないし(笑)
前妻との間には子供だって普通にできました。
ステロイドは適切に使用すれば本当になんの問題もありません。何年もあちこちで使われていて、そして素晴らしい成果を出しています。無論、僕もその恩恵を受けました。ステロイドがなかったら、もうとっくに死んでました。喘息を舐めてはいけないのです。ステロイドがなかったら普通に死んでました。
だからステロイドに対する偏見は持ってほしくないと考えています。僕のこの体が証拠で根拠。この薬のおかげで僕を含めてどれだけの人が救われているか。
ついでに書いておくのですが、今の武漢ウイルスのワクチンに関しても、副反応のことばかりをいたずらに取り上げるのではなく、まずはしっかりと事実のデータを積み重ねてほしいと僕は思っています。まだ世に出て1年経ってないワクチンなので、何が起こるか分からないのは本当だと思うのですが、だから危険だ怖い危ないと殊更に騒ぐのはやはりおかしいとしか思えません。持続期間はともかくとして、ワクチンを打ったあたりから感染者が減っているのは確かだし、それが本当にワクチンの効果なのかはしっかり調べて欲しいものです。インフルエンザだって毎年ワクチン打ってることだし、効果は持続しないと考えるのがいいのではないかと素人の僕は思います。
薬は基本的にはどれもこれも「体の何かに反応してその仕組みを変える」ものです。
だから100%安全などというものではないことは承知しています。しかし、1%でも危険なら使わないのか?と言えばそれは違うと言わざるを得ません。その1%を殊更に騒ぎ立てておおごとにしているのではないかと思える場面が特に昨今はあまりにも多い気がしています。
そういう部分にこそ、知識や知恵が必要ではないでしょうか。
特に医療に関する事柄に対しては、1%を面白おかしくデフォルメすることはやめて欲しいと思います。