八甲田山は怖いですよ!

2002年、八甲田にて朝日

例によってYouTubeなのですが、オリンピック関連の動画の合間に色々見てまして、その中に青森県にある八甲田山の心霊現象について語っているものがありました。

僕は今でも心はレッキとした青森県人なので、当然青森と聞くとピクッと反応するのでして、だから見ました。あえてリンクは貼りません。感想はというと、

ふーん。

これが本当の偽らざる気持ちでした。

確かに八甲田山については色々と噂はあります。それについては以前こちらにも書きました。

僕は心情的には心霊現象があれば世界は豊かでいいなぁ楽しいなぁと心から思うのですが、一方ではそういうものはないだろうとも思っています。理性的に書くなら「現在流布されているような心霊現象やオカルト」についてはほぼ全否定。それが僕のオカルトに対する評価なのです。

  

八甲田山については、前述の記事にも書いた通り、本当に頻繁に夜中に走ってました。普通に午前2時に本当の山の中を走ってたこともザラです。なぜそんな時間に走ってたかというと、実はリンク先の記事で書いた理由の他にも大きな理由があって、まずは星。

僕は小さい頃からかなりの天体マニアで藤井旭さんを知っているといえば、わかる人にはわかるでしょう。僕の小さい頃の憧れの人物でした。何冊本を読んだことか。

そして、やっぱり光害のない夜空を思う存分堪能したかったのです。だから八甲田。

天気が良さげな夜に出発して、そして例えば田代平のキャンプ地あたりとかに車を止めて、ライトも消して、真っ暗にする。するとどうでしょう!

最高の夜空がこれでもかと堪能できるのです!
夜空をずっと見ていると、見えなかった星まで見えてきて、星の大洪水!

最高でした!

一人のみならず友達を連れて行って堪能してましたね。金がなかったので望遠鏡はありませんでしたが、シュミガセほしいなぁとかそんな話をお互いにしてましたね。ドライブモーターもいいけど、やっぱり露出開放で明け方まで放置したら最高だよな!とか。

視力はそうとう悪くなってしまいましたが、いまだに天文ガイドを読んでいるおっさんなのです。

八甲田は星が本当に綺麗ですよ!皆さんも機会があれば是非とも見てほしいです!

    

夜中に僕が八甲田に行ってた理由はもう一つあります。

けど、これに関してはちょっとうまくは言えませんね。無理矢理当て嵌めるなら走り屋的というか、簡単に言うなら

うねうねしたコースを走るのが面白かった

からです。昼間はそれなりに車が走ってるので、思いっきりスピードを出してのうねうね感を楽しむことはできないのですが、夜中だとほとんど全く車がいなくなる。これが良かったんですよ!

誤解してほしくはないのですが、例えばイニシャルDとかのような感じではないのです。ただ自分一人で走りを楽しんでいたという感じですね。具体的には八甲田を越えるルートは何本かあるのですが、その端から端までの時間を自分一人で競うという感じ。いずれも山越えなので、当然道はうねうねで、そこをある程度のスピードで走るのがもう楽しくて楽しくて。

本来なら、自慢げに「俺はこの道を何分で走ったよ!」なんて書けばいいのでしょうけど、それはやめておきます。そういうことではないからです。天然のレース場とでも言いますか、そういうところをなんの心配もなく思いっきり走れる!これがたまらなかったのです。ただし、ドリフトはしませんでした。タイヤがもったいなかったからです。金持ちのボンボンではないので、金を湯水のごとく使うわけにはいかないし、車だって何台も買い換えるわけにもいかないし。

今、手にあるものだけでうんとこ楽しむ!

当時も今もこのスタンスは変わってません。

   

さて、色々な理由で夜中に散々走った八甲田ですが、本当に1度も心霊現象には出くわしていません。上記の僕の記事では三つほど不思議な経験は書いてますが、以後呪われたとかもないし、当然寝込んでもいません。山の中で車中泊も1度や2度ではないし、1度なんて銅像茶屋の駐車場で寝てました。

幽霊見たいのに!

不謹慎ですが、当時は本当にそう思ってたんですよ。すごく有名な心霊スポットなのだから、僕だって何か見たい!しかも僕はオカルトマニアだよ!理解力もある!そういう人の元に出るのが幽霊としてもいいのではないか?とか思ってたくらいです。

しかし、どれだけ熱意を見せても、どれだけ夜中に山中にいても、いっこうに心霊現象は起こらない。

僕は心が清くないから霊も出て来ないのかも

などと思ったりもしました。地元民だって言うのです。怖い怖いと。怖いのはわかった。じゃあ俺にも見せてくれ!

なんとも傲慢ですが、当時は本当にそう思ってたのです。しかし、いくらあれこれ言おうとも、結果は

今までの人生の中でただの一度も霊なんて見たことがない

のですよ。

残念です。

   

ところで、じゃあ八甲田は怖くないのか?と言うなら、今の僕はものすごく怖いです。当分行きたくないです。それどころか、今は北海道の山にも迂闊には行けない気分です。札幌の山であってもです。

そう。

がね。熊が本当に怖いのです。まだ一度も間近で見たことはありませんが、間近で見るくらいなら無傷ではすまないでしょう。

とにかく怖いのは熊!

青森県にいた時だって熊のニュースは度々放送されてました。一番怖かったのは、熊にやられて失明というニュース。いまだにそのニュースを覚えてるくらいです。僕にとっては恐怖そのものでしかありません。

今年はもう熊が出たというニュースだらけで、僕は本当に怖いのです。だから今年また行こうと思っていた旭川自転車旅もやめました。神居古潭で野生の鹿に遭遇しただけでも「鹿こえー」と震え上がった僕なのです。ましてや熊なんて…。

当分山には近づかない。

そのつもりなのです。車も持ってないし。

心霊現象よりも熊ですよ熊。

山は怖いのです。