一周して思う「特撮ロボットものやロボットアニメは正しい」

wikipediaより

YouTubeでマッハバロンを見つけたのです。

いやぁ面白い。

本当に面白いです。

昔も見てたような気はしますが、改めてこの歳になって見てみると、話がちゃんとしてて、結構深刻な話もあったりして、こんなのを子供時代に見てたのか!?とちょっとした衝撃を受けてます。

いちいち今の作品と比較して、挙句に今の作品をディスる

なんて野暮なことはしません。そもそも今の作品を全然見てないからです。そもそもテレビないし興味ないし。

ただ、昔の作品を見て、そして懐かしみ、十二分に楽しんでいる。

それだけなのです。

  

ところで、子供の頃、僕は特撮ロボットものやロボットアニメに対して、一つの不満がありました。

コクピット、操縦席がちゃちい

のです。とってつけたようなランプとかレバーとかだけで、こんなものでどうやって巨大ロボットを動かせるんだ?と子供心に疑問で疑問で。

さて、そんなような不満を持ちつつもそれなりに歳をとっていき、そしてそれに合わせるかのようにロボットアニメの作画も変わって、設定もどんどん細かくなって、コクピット、操縦席の描写もどんどん密になっていきましたが、そうすると今度は

こんなにボタンだのレバーだのがあって、それでどうやって動かすんだよ?

と、また難癖。苦笑。僕はクレーマーか!

だいたいにして(例えばガンダムなどで)レバーを押したり引いたりしただけで、なんであそこまで精密に動くんだよ?敵を狙うのにいちいち照準器って、実はかなり無駄じゃないか?

的な疑問がどうしても解消されなくて、本当に理屈っぽい人間だったんですね、僕は。

やがてテレビを見なくなり、アニメからも縁遠くなり、特撮もすっかり忘れて気付けばおっさん。

そしてそんなおっさんが本当に数十年ぶりにマッハバロンを見て確信しました。

ロボットの操縦はこれが正しいのだと。

 

そもそも戦闘時にボタンを押すだのレバーを押したり引いたりするだのというのは、実は無駄な作業じゃないかと思うのです。しかも焦ったりしたら押し間違える可能性がありますよね。照準器を出したり引っ込めたりっていうのは本当に無駄です。

そもそもロボットは近未来に製作されているという設定なので、当然そういう無駄な作業は考慮されているはず。ではそういう状態で最も操作ミスが少ない操縦方法は何か?と言えばそりゃあ

音声入力

しかありません。手は動かなくても口は動かせますし、緊張状態で頭真っ白でも「逃げろ!」とか「飛べ!」とかの言葉は出る。もしもこれがスイッチだのレバーだったら、咄嗟の場合に「あれ、どのスイッチだっけ?」となるかもしれず、逃げるという行為をいちいち場面に応じて分解して、操縦手順に乗っ取ってボタンを押したりしなければならない。そもそも戦っている最中なので、相手の攻撃を受けることも多いだろうし、それでロボットが揺れたら、コクピットも揺れて、挙句に正しいスイッチを押すことができずに、全く関係ない隣のスイッチを押してしまうかもしれない。

「このスイッチはいざというときだけ使う」というようなスイッチをついうっかり押してしまうなんてこともありえるのです。実に危険。

そんな危険な行動を全部回避し、なおかつロボットにしっかりと情報伝達する最適解はないのか?

という要望にしっかりとお応えするのが「音声入力」なのです。

マッハコレダー!

って叫ぶのは実は大正解だったんですね。音声入力なので誤解しようがなく、的確に指示が伝わるのです。思わぬ副産物としては、声を出すことで操縦者の気合も入る。やっぱり大事ですよ、気合いって。

もちろんあれだけの巨大ロボットなのでAIは必須。しかし、人の判断を的確に伝える最適解は音声入力しかありません。

主人公がコクピット、操縦席でいちいち声を出すのは実は大正解だったのです!

もしも黙ったまま操縦するとしたら、入力手順はどうしてもスイッチだレバーだ脳波計だってワンクッション挟むこととなり、その分だけタイムラグや操作ミスを引き起こすわけで、戦場では致命的でしょう。

  

マッハバロンを見ながらそう考えてたら、ロボットの操縦をしてみたくなりました。

もちろんしっかり声出して。