ゾディアック事件
とりあえずはwikipediaを参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゾディアック事件
未解決事件はセンセーショナルなものが多いのですが、逆に言うなら、センセーショナルだから語り継がれるのです。なんの引っかかりもない事件などあっという間に忘れてしまうことでしょう。日本で年間に何件の殺人事件が起きているのかわかりませんが、その一つ一つを覚えている人もほとんどいないでしょう。それは全然センセーショナルじゃないから。だからメディアに取り上げられることもなく、誰も知らないのです。多くの事件はせいぜい新聞に数行書かれて、10秒ほどテレビ放送されて、それでおしまい。関係者以外はあっという間に忘却の彼方なのです。
ゾディアック事件は、(おそらくは)自らアピールして、暗号も作って、話題を振り撒いたから今も語り継がれています。僕はこの種の未解決事件は「すでに犯人は分かっている説」を採用する傾向が強いのですが、このゾディアック事件もそうだと思います。
なのでいつもの結論ですが、この事件もまた、ただ単に法の壁が「犯人を断定できない」ってだけのこと。
なので永久に未解決事件なのです。犯人は分かっているけど未解決。そういう事件だと僕は思っています。
さて「劇場型犯罪」とよく言われるこの種の事件ですが、僕個人の意見としては
「メディアが騒げば騒ぐだけ、犯人の思惑に加担している」
まさにこれが全てを表している、これに尽きると思っています。無理矢理付け加えるなら、
メディアの報道を楽しむ連中も加担している
のであって、本当に害でしかないというのが僕の意見。もうだいぶ前から僕はこの種の事件を取り上げるたびに、具体的な批評を避けているのですが、その理由でもあります。素人が判断するのは実際にはよろしくないのではないかと思うのです。名探偵気取りで、ああでもないこうでもないと言うのは、実はやってることはメディアと同じで、ただ単に周りを煽っているだけではないかと思うのです。
もちろん素人探偵が全て悪いとは思いません。正鵠を射た推測をする人だってそりゃあいます。そういう人はしっかりした考察を行なっているし、その考察を文字にして発表することが多いので、それを読めばいいのです。
しかしながら、多くの場合は違います。
空白の時間に何があったのか?
法的には判断できない
的な文章が多く、考察というよりはさまざまな文章を張り合わせただけにすぎない。そういうものはやはり考察とは呼べないでしょう。それならばWikipediaを読んだ方がいいのです。wikipediaが納得できない場合は、そこに載ってる参考文献などを読めばいい。
事件が起きると、多くの人はコナン君になりたがります。けれど、実際の事件ではコナン君はまず全くなんの役にも立たない。それどころか邪魔そのものでしょう。
ちなみにゾディアック事件についても同様で、コナン君は全くなんの役にも立たないでしょう。犯罪を劇場にしてはいけないのです。