先の日曜日に科学忍者隊ガッチャマンを観ていたのですが
正確に書くなら、観ていたのは
OVA ガッチャマン(1994)
です。素晴らしいコンセプトでまさに名作中の名作であるガッチャマンですが、リメイクとも言えるOVAも、とてもいい感じにまとまっています。
もちろん総合的な好みとしては、旧第1作の方が素晴らしいし、レトロフューチャーかつハードボイルド全開の物語は、今でも僕の心をグッと掴んで離しません。いやもう最高でしょう!オリジナルメカに関しても、本当に見事な造形美!僕はゴッドフェニックスのデザインは今でも「妙なリアルさがあって最高」だと思っています。実際に作れそうというか、作るならこういう感じになるのではないかという絶妙なデザインだと思うのです。いやぁシビれるなぁ。
などと思いつつOVAのゴッドフェニックスと比較すると、まさにその時代の流行がモロに出ているトゲトゲ全開のフォルムですが、案外悪くないです。このゴッドフェニックスは初代と比べると、無骨ではないけど、それなりにガッチャマンっぽい!苦労してデザインしたんだろうなぁ。とても成功してる感じです!かっこいい!
旧キャラがあまりにも素晴らしいデザインだったので、リメイクともなると大変だったのではないかと思うのですが、OVAのキャラも僕は割とすんなり見ることができました。しかしながら、ベルク・カッツェについては、ちょっと失敗している気がします(偉そうですみません)。旧作のベルク・カッツェの造形があまりにも素晴らしすぎたんですね。あのデザインを超えるのは無理。シンプルでありながら、あまりにも強烈な個性が滲み出ているあのデザインを超えるのは余程の天才でなければ無理だと思います。
ところで、OVAを観ていて、すごく思ったことがあるのです。
ギャラクターってまんま「中国」じゃないか!
と。もういかにもやることなすことまんま中国じゃないかと。
あちこちから金や暴力で博士を集めたり
関係ない人たちはあっさり殺したり
国際機関内部にスパイを送り込んで工作を行わせたり
大統領を陰から操ったり(しかもこの大統領はヒトラーの再来と呼ばれたり)
声明がいちいち大袈裟で恫喝的だったり
暴力で物を盗んだり
ある種本気で世界征服したがってるし
そもそも悪の組織は全体主義国家的なのだから、当然と言えば当然ですが、幹部が死ぬときに
中国共産党に栄光あれ!
とか言っても違和感が全然ないのが本当にねぇ。苦笑
というか、総裁xの代わりに習近平の顔か、もしくはくまのプーさんの顔なんかが映ってても、なんの違和感もないし。
まったくこれは重大な危機ですね。
ああ、今のこの世界にガッチャマンやレッドインパルスがいてくれたならな。