プライバシーは誰のものか

Appleのティム・クック氏がアドテックは社会の破滅をもたらすと警告、同社アプリトラッカーのオプトイン機能を擁護
https://jp.techcrunch.com/2021/02/14/2021-01-28-apples-tim-cook-warns-of-adtech-fuelling-a-social-catastrophe-as-he-defends-app-tracker-opt-in/

Appleはその多くの製品組み立て工場が中国にあるのを除けば、もっとも支持できるIT企業です。
同社のプライバシーへの取り組みは、僕が知る限りでは一貫していて、

・プライバシーは最も大事
・個人情報は個人のもの
・だから勝手に個人情報を使うな!

iPhoneを使ったことのある人なら、面倒なほどに「この情報使っていいか?」的なことを聞かれたことがあるでしょう。
位置情報などを扱うアプリなら、それはもう定期的に聞かれます。

けど、それは正しい。

と僕は思います。だって、僕の位置情報は僕の個人情報だから。

  

最近よく聞く言葉に

GAFA

というのがあります。巨大なIT企業の頭文字を組み合わせた言葉です。その中にはAppleも含まれてはいますが、僕はいつもAppleだけは異質だと思っていました。情報に対するアプローチが他とは180度違っていたからです。

確かにGAFAは皆、とんでもない巨大企業ではありますが、Appleだけは、巨大企業のくせに中小企業的な尖った部分があるのです。もちろんそれはスティーブ・ジョブズのDNAが、少なくともティム・クックや役員の中に入っているからでしょう。スティーブ・ジョブズは僕が心の底から尊敬する偉人の一人ですが、良くも悪くもものすごく尖っていたスティーブ・ジョブズの思想は、間違いなく今のAppleの中にも受け継がれていると思います。

そうでなかったらApple製品など買わないし、Appleウォッチ(定点観測)などもしてないし、むしろ工場が中国にあるという理由で非難すらして、強烈にボイコット(不買)してたでしょう。僕は中国以外で作ったApple製品を買いたいです。むしろAppleはそういう部分も厳格にできる企業ではないかと信じています。他の巨大企業は"ジェノサイドに好意的"かもしれませんが、Appleだけは違うと信じてもいます。

逆説的ですが、Appleはデータを扱うのが苦手だと思っています。地図でもSiriでも出遅れたのは、情報というものを安易に取り扱わなかったからではないでしょうか?儲かるからどんどん組み込んでプライバシーは二の次というGoogleやFacebookなどとは根本的に違うのです。

  

上記の記事から、僕はAppleの精神を感じ取りました。

元々、頑なに利用者中心主義で、わかりやすく言うなら「どうしたらコンピューターが使いやすくなるのか」を考え続けてきた企業です。そしてそれはスティーブ・ジョブズの哲学でした。

「シンプル」という根本的なこだわりをもち、無駄を極限まで排除する。流行りに飛びつくのではなく、必要な時に必要なものを使うという頑なな態度をとり続け、安易なハイスペック思想にも毒されないのは、驚異的ですらあります。

そしてそれは個人情報についても言えること。指紋認証や顔認証の取り扱いはさすがはApple、そこに痺れる憧れるう!と思ったものです。こんな記事もあります。

FBI、アップルに再びiPhoneのロック解除支援を要請。しかし事実上の拒否
https://japanese.engadget.com/jp-2020-01-07-fbi-iphone.html

賛否分かれることでしょうが、僕は支持できます。このあたりは徐々に法整備が行われ、そしてAppleもそれに従うものだと思われますが、その一旦としての上記記事なのだと僕は理解しています。

安易に個人情報を「個人を無視して」取り扱わない。

Appleは、ものすごくシンプルなことをしたいだけなのです。