北海道特有(?)のとあることで、アポロ13の危機と似たような状況になってしまって、危うく死にかけた話

決して大袈裟ではなく、またこんなこと書いて注目されたいというわけでもなく、事実、下手したら昨日死んでたという話です。

普段、なんか妙に偉そうなこと書いている割にはそういうこと知らなかったの?なんて思われるかもしれませんが、知りませんでした。知らないから死にそうになってました。

けど、ほんとに全く気づかなかったのです。

 

ことの起こりは、風呂に入ろうとした時に給湯器のスイッチ入れて(普段は切ってました)お湯を出そうとしたらお湯が出ない。

あれ、なんでお湯が出ないんだろう?

素っ裸になって浴室に入って蛇口捻ってもお湯が出ないのです。給湯器を見ると多分「エラー」だなと思わせる表示が点滅しています。

面倒だと思いつつスイッチ入れ直して蛇口を捻るのですが、何度やってもお湯が出ない。そしてエラーを思わせる表示。

???

給湯器こわれたかな?

寒いので服を着直して、そして改めてどうしようかと思案。ちなみに夜の9時半。給湯器には緊急連絡先の電話番号が書かれているシールが貼ってありましたが、夜も遅いし明日にしようか、風呂に入れないのはすごく嫌だけど、これはどうしようもないか……と、まあそんな感じで風呂に入るのを諦めました。毎日風呂に入らないとモヤモヤしてすごく嫌なのですが仕方ありません。

しばらくして、お茶が飲みたいと思いました。電気ポットは持っているのですが、ほとんど使いません。電気代が高くなる。それだけの理由です。お茶を飲む時にはガスコンロでお湯を沸かして、それを使うのです。なのでいつものごとくガスコンロの火をつけようとしたのですが、そこでまたアクシデント。ガスコンロの火がつかないのです。

???

何度栓を捻っても火がつかない。ガスの匂いは微かにすれど、火がつかないのです。

え?なんで?

その時の僕はちょっとカチンときました。

なんだそれ!

風呂の次はガスコンロかい!なんでやねん!(意味不明の大阪弁)

でも、結局この怒りがよかったのです。後から考えたら、これで僕は助かったのでした。

  

さて、怒った僕は、夜だろうと構うもんかと思い、給湯器に貼ってある緊急連絡先の電話番号に電話しました。どう考えても問題は「ガス」にあると思ったからです。

「もしもし、すみませんがお湯を出そうとしたらお湯が出ないし、ガスコンロにも火がつかないのですが」
「わかりました、ちょっと確認させてください」

そして色々と電話を介して確認。元栓からガス管に繋がってるメーターの表示から何から聞かれ、そして給湯器のエラー表示の文字を伝えると、

「そもそもガスが来てないかもしれませんが、うーん、でもちょっと電話ではわかりかねます」

ガスが来てないのではないかとは僕も思ったのですが、なんか違和感がありました。

「今からそちらに人を送りますので」

結局来て確認してもらうことに。そして数十分後にやってきたのです。

「ちょっと検査させてくださいね」

と言いながら何やら機械をガス管に繋ぎ測定。

「ガスは来てますね。ほら、数値出てるでしょ」

確かに。

「ガスコンロの電池は?」
「最近新品に換えたんです」
「そうですか。うーん。つかないなぁ」

そしてライターをポケットから出してガスコンロに火をつけようとしたのですが、何度やっても火がつかない。

「あれ?」

何度もライターを振りながら火をつけようとしても全然つかない。

「!?」

なにかを思ったようですぐに玄関に行き、外に出て、そしてその検査員さん

「あー」

納得。僕に声をかけたのです。

「部屋の換気をしてくれませんか?」

そして数分後、ライターの火をつけると

シュボ!

ガスコンロの火も

ボッ!!

給湯器からもお湯が

ドドドー

  

火がつかない原因は「ファンヒーター」そして「高機密高断熱」の部屋にありました。つまりファンヒーターの燃焼で部屋の中の酸素がなくなってたのでした。確かに酸素がないとガスはつかない。

「危うく一酸化炭素中毒になるところでしたね」

ヒーー。

  

ここできちんと書いておきますが、ファンヒーターは悪くはないし、高機密高断熱も悪くありません。ファンヒーターなんてちゃんと数時間ごとに警告音と共に「換気してください」と注意表示が出ます。

しかし僕はことごとく無視していました。それが良くなかったのですね。今までは偶然が重なり、ガスがつかないなんてことがなかっただけ。そしてこの状況になったということなのです。なので悪いのは僕です。

そういえば最近ガスのつきが悪かったんだよなぁ、そしてそれは確かに「ずっと部屋にいる時」だったなぁと思いました。

昨日もずっと部屋にいてやることあるからとあれこれやってました。当然部屋は閉めっぱなしでした。ファンヒーターはつけっぱなし。かちんと怒らなかったら、今日はもういいや、明日電話しようなんて思って、確実に閉めっぱなしつけっぱなしの状況が続いていたでしょう。

ヒーーー

そして僕は学びました。多くの方は知ってるんだと思います。僕は知りませんでした。恥ずかしいことですが仕方ありません。せっかくなので学んだことを書いておきますね。

部屋はしめっぱなしは良くない。特にファンヒーターを使っている時は、やはり数時間おきに窓を開けるなどして換気しないとならないのです。

ちなみに、部屋の酸素がなくなっていったわけですが、僕はといえば、特になんの変化もありませんでした。検査員の人曰く、

「案外人ってそういう状態に慣れちゃって気づかないんですよね」

とのこと。

ヒーーー

皆さんも気をつけてくださいね。って、いや、知ってるよという人が大半な気がしますが。とにかくそんな感じで危うく死にかけた話でした。