人体発火現象

人体発火現象について、個人的に最もしっかり簡潔に説明されていると思うのはこちら。
人体自然発火は本当に存在するのか?
https://wired.jp/2015/02/27/spontaneous-combustion/
なるほど、結論としては、ローソク効果と呼ばれるものが起きたために、普通ならここまで燃えることのない人体も燃えて、というか溶けてしまったのだと。
今でもある月間ムーの中で、僕はこの人体発火現象がかなり怖かったのです。宇宙人は全く怖くなく、むしろ一度でいいから宇宙人を見たい、あるいは帰してくれるなら誘拐されてもいいとすら思ってました。幽霊に関しても同様。呪わないなら、というか、何かをそんなに訴えたいなら堂々と出てこいと。
つまり、好奇心が恐怖より遥かに勝っていたのです。
けれど、この人体発火に関しては、逆でした。
リアリティーを感じていたのです。人間は物体で、火をつけたら燃えるから。実際に燃えるから。実際にありうる、というか報告されているから、もうこれは好奇心で目をキラキラさせてる場合じゃねーと、子供の頃の僕は思っていたのです。
そんなこんなでおっさんになってしまった現在。体は一度も燃えていません。
けど。
なんかふと思うんですよね。
こうやってミステリーが次々とミステリーではなくなっていく様を眺めてきたら、なんともつまらない世の中になっちゃったなぁって。
疑似科学というのは、僕は嫌いじゃないのです。
当時の知識では理解できないものに対して、なんとか説明しようとする試みはとても大切なことだと思うのです。
もちろんそれが科学でのちに説明できるなら、それに越したことはありません。けれど、全てが科学で説明されるというのは、なんとなく味気ないなと個人的には思います。