師走を思わせる札幌の出来事

正確には師走ではなく霜月の出来事なのですが。
トイレ個室に「身元不明遺体」30代~50代"ショートカット"の女性…情報提供を
https://news.yahoo.co.jp/articles/738b440f44b9e1a968a059cb906402292f354d7a
すっかり忘れていたのですが、僕の幼い頃は、師走といえば何かと悲しい事件が多かったなぁと思い出しました。簡単に言うなら年を越すためのお金がなくて強盗に入るとか一家離散とか孤独死とか。
今でこそ、クリスマスだ正月だと楽しみに向かって一直線な12月のイメージですが、青森県だと「出稼ぎ」のニュースも多かったですね。今でこそ出稼ぎは(表面上は)無くなりましたが、当時は食うためには仕方なく大都市に働きに出る人多かったのです。テレビのニュースではまさにこの時期に特集されてましたね。
個人的にもこの時期は持病の喘息が悪化しやすく、実際に発作を起こすことも度々でして、さらには今でこそ寒暖差アレルギーなる言葉もありますが、まさにその差に僕はものすごく弱くて度々やられてました。
だから僕は12月が好きではありませんでした。ニュースも暗く、体調も思わしくなく、けど周りは楽しそう。このギャップについていけなくて。師走はまあ大嫌いの部類だったのです。
札幌は大都会なので、いろんな人がいます。見た目は何事もなく過ごしているような人たちも、色々な悩みを抱えているのでしょうね。
それっぽく言うなら、人生の光と影ってやつ。上記個室トイレで亡くなった方は何を思ったんでしょうね。知ったところで何も得るものはありませんが。
案外「これでホッとする」と思ったのかもしれませんね。
人生は楽ではないですからね。年末だからみんなウキウキではないし。
けど、まあ、だからこそ楽しめる時には楽しまないとなぁと感じます。特に最近は。
ありがたいことに、ここのところはずっと毎年年末に旅行に出掛けています。
つまらなく嫌な12月でしたが、旅行のおかげでいつの間にかすっかりマイナス感情が消えていました。それどころか旅行に向けて気分はウキウキで12月を楽しめています。喘息は相変わらず起きるけど、それでもやはり楽しい12月です。
何か目標とか支えとか、未来への希望があれば、楽しみがあれば、頑張れる。
歳をとるにつれ、本当にそういう単純なことをしみじみと痛感します。
上記のニュースで亡くなった方に対してはあれこれ上から目線になろうとは思いません。事情がわからないのだし。
けど、もしも孤独で、それに耐えられなくて、そういうような事態になったのだとしたら、僕はむしろ
辛かったね
せめてあの世では楽しく生活できたらいいね
と言いたいですね。何かのニュースで、孤独は病気になるリスクが高いというのを見ましたが、なるほどと思います。少し前までは僕も全くの孤独でした。けど辛いとは全然思わず、孤独を謳歌してました。
けど、今は孤独ではなく、幸いなことに、旅行までできる相手がいます。
そして、相手ができたら、孤独に戻るのは辛いだろうなぁと感じはじめました。
ところで、大変不謹慎な話かもしれませんが、上記のトイレがいつしか心霊スポットにならないようにしてほしいと思います。心霊スポットって、まさにこういう感じの事件後に噂が広がるものだからです。今はなきラフィラのエレベーターの話も、元はそういうことなんじゃないかと思ったりもするのです。
けど、解体するのにもできないような場所にあるトイレなんだろうなぁ。行ったら封鎖されていて、すぐにわかるのでしょう。けど、僕は行くつもりはありません。そういう冷やかし的な行為をするつもりはないです。
封鎖したままで使えないようにするんだろうなとは思いますが、仕方ないことだと思います。
とにかく早く身元が分かり、ちゃんとお墓に入れたらと願います。