札幌にも個人商店はまだあります

本当に昔ながらの佇まいの個人商店が札幌にもまだあります。昔というのは、例えるなら昭和50年代60年代あたり。

紅白のヒサシで、薄暗い店内には白い網棚があったりして、なんとなくひっそりとした感じに商品が並んでいて、ガラッと開けるタイプのアイスを保存しておく冷凍庫(あれはなんという名称?)があって、床は剥き出しのコンクリだったりして、店内の奥が居間に繋がってたりする(居間にはこたつ)。そういう個人商店がまだあるのです。

気になって思わず入ろうとか思ったりするのですが、冷やかしで入るには敷居が(心理的に)ものすごく高く、そして入ったら最後、必ず何かを買ってからでないと外には出ることができない。そんな雰囲気が漂っているのです(勝手な僕の感想)。

だからせいぜい通りかかった際にちら見する程度ですが、やっぱり気になります。

売れてるんだろうか?
食っていけてるんだろうか?
それとも不動産とか子供たちの仕送りとかで案外安泰なんだろうか?

色々と勝手に妄想が膨らむのです。

 

コンビニ風の個人商店もあります。コンビニ風だけあって、店内はそれなりに明るく、陳列もコンビニ風ですが、惣菜や弁当がいかにも「地元企業」感丸出しで、よく見ると品揃えもそう。けど、そこが楽しく、また完全な個人商店と違って、「創意工夫」が感じられるのもすごくいいですね。

たまによくわからないものがとんでもなく安い値段で売られてたりして、その中には掘り出し物もあったりして、侮れないのです。がんばってるなぁと思わせてくれます。

ただし、今年の初めに武漢肺炎が広まった頃、マスクの転売をしていたところもあって、そういうところには僕もひどい言葉をこのブログに書いたりもしていました。2度と買わない!とか。

けど、逆にいうなら、やっぱり必死。

綺麗事だけじゃ食っていけないのです。

 

僕は個人商店については、残って欲しいとか、あるいは頑張って欲しいとかは言いません。頑張ってるなぁとか、敷居が高いなぁとは思いますが。

時代とともにどんどん変わっていくんです。今はコンビニですよね。僕はコンビニでは物は買いませんが、各種料金の支払いとか、コピーとか、そういった各種のサービスを使っています。便利ですよ。だからコンビニは必須です。この便利さは個人商店には逆立ちしたって真似できない。

いい悪いではなく、今の時代はそうなのです。

個人商店の役割はもはや終わっています。

けど、だからこそ、そういうものを見ると、ノスタルジーを感じるんですよね。自分が歳をとったからなのでしょう。

 

 

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