心霊スポットかと思ったら、別の意味で怖い場所だった花魁淵
場所はここです。
札幌市南区にある花魁淵は、それはもういろいろなサイトで心霊スポットとして紹介されているのですが、確かにここを通ると、心霊かどうかはともかく、かなり迫力がある風景が広がっているのです。なんというか、殺伐としている。語彙力が足りなくて申し訳ないのですが、もう単純にそこだけが殺伐としているのです。他は普通の郊外って感じの街並みなのに、そこだけ明らかに雰囲気が違うのです。
あまりに雰囲気が違って殺伐としているので、確かに花魁が身投げしたというのもさもありなん、という感じなのですが、しかし、なんの先入観もなくそこを訪れたとしたら、確かにそこだけは殺風景だけど、あとは「普通の公園だな」と思うことでしょう。
そもそもこの花魁淵は、藻南公園の一部なのです。だから普通に人が訪れるし、僕も何度も行ってます。なぜか写真を撮ってないのは、本当にうっかり撮ってないというだけで、深い意味はありません。また、このブログの違うところで書いてると思うのですが、「本当に心霊スポット」だとするなら、やはりむやみやたらと写真を撮るという真似は品がないというか、僕の中ではNG。そういう意味で写真を撮ってないというのもあります。
なんて書くと、確かに以前、同じ心霊スポットである水源地公園に動画を撮りに行ったことがあって、嬉々としてYouTubeにアップしたりしていて「それはどうなんだ?」と言われそうですが、公園を散策しただけと、言い訳をしておきま…いや、言い訳はやめだ。本当は動画のタイトルにインパクトが欲しかったから、心霊スポットだとアピールしたのです。けど結果は散々。僕なんて知名度ゼロに近い人間がそんな姑息なアピールをしたところで何がどうなるでもなかったのです。むしろ、心霊スポットアピールしたことを後で後悔したくらいです。単に公園散策にすればよかったなぁと激しく後悔。やっぱり、そういう姑息なことをするのはいけないのです。
さて、そんな花魁淵ですが、その花魁淵のある藻南公園では、2002年7月、現職の警官がトイレで首を吊って自殺しています。ひゃー。やっぱりここは心霊スポットか!と思わせるにはインパクト大なのですが、とんでもない。
心霊スポットなんて「見える人にしか見えない」ような曖昧な怖さとは違った、別の意味で怖い場所だったのです。
稲葉事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/稲葉事件
ご存知の方もいれば、初耳の方もいる事でしょう。僕は最近知りました。ざっくり言うなら、当時の北海道警察の現職警官が逮捕された事件です。
2016年に封切された綾野剛さん主演の「日本で一番悪い奴ら」という映画のきっかけとなった事件だそうなので、興味のある方はレンタルなどしてみてはいかがでしょうか。
事件の内容をこれまたざっくり言うなら、捜査関係者から情報を入手するために飲み食いさせたりお金を渡していたりしていた警官が資金繰りに困って覚醒剤に手を染めたという話なのですが(他は省略)、Wikiの記載からは、北海道警察がその腐敗を、組織の保身のために「一人の警官に全部押し付けた」という印象を受けます。それが本当かどうかは別として、つまりはこの事件にはそれほどに多くの警察官が関わっているのでして、中には書類送検された警官もいるのです。
そう。
まさに、2002年7月に藻岩公園のトイレで首を吊った現職の警官こそが、この事件に関わって書類送検された警官の一人だったのです。
遺書はなく動機不明となれば、これはもうミステリーの定番で、関係者が口を開かない限りはわからない謎があるのでして、おそらくは永久にわからない事なのでしょう。この事件ではもう一人の人物も謎の自殺を遂げているのでして、それだけでも「本当の恐怖」。
噂ばかりが先行している心霊スポットとは訳が違う、本当に実態を伴った恐怖なのです。
ところで、今の北海道警察はどうなんだろう?
組織というものは絶対に「経年劣化」するものです。どんなに最初は素晴らしくても、確実に劣化するのであって、それから逃れることは不可能です。人が老いるのと同様に、避けられないのです。
だから、腐敗する事自体は僕個人はやむを得ない事だと思います。
問題はその経年劣化に対する対処法。
それっぽく言うなら「膿を出す」という事なのですが、言うは易く行うは難し。
簡単に対処できるなら誰も苦労しないのです。たいていは対処に失敗して大変な目に遭うと相場が決まってます。
僕は別に北海道警察から何か仕打ちを受けたなんてことは全くないし、警察を疑っても仕方ありません。仕事をしっかりと頑張って欲しいと思います。
…なんてことを思いながら改めて花魁淵のことを思うと、もはや心霊スポットというイメージは僕の中では消えてしまいました。
皆さんはいかがでしょうか?