八戸市女子中学生刺殺事件

長閑な青森県。殺人事件なんて、どこか遠い世界の絵空事にも思えるようなど田舎の青森県。
そんな青森県でこんな事件が起きるんだから、世も末だと、当時の僕は思ったものです。
※)具体的な内容についてはこの記事では触れません。詳しくはのちにこちらで触れました↓
別に被害者とは知り合いでもないのですが、何せ現場をよく知ってたから、もう他人事とは思えなかったのです。なぜ現場をよく知ってたかというと、僕はほんぱち(本八戸駅のことを地元民はこう呼ぶ)近くのスーパーによく寄って買い物してたからです。いやいや、これでは説明不足。
ほんぱちから東に走ると国道45号線にあたるのですが、その角に昔は本屋さんがあったのです。そしてその本屋さんが僕は好きで、よく車で出かけていたのでした。ちなみに、その本屋さんの近くにはラピアという商業施設があって、そこにもよく行ってたのです。つまりはその辺りによく出かけていたのです。というかど田舎民の僕にとっては、身近な都会は八戸だったのです。
とても身近な大都会だったのです。
そうそう。これが事件に関係あるかどうかはわかりませんが、当時はその近くにテレクラもあり、そのテレクラの客がこの事件に関係してるんじゃないかという話がありました。ちなみにストリップ小屋もあったのです。ほんぱちはわりと薄暗いようなイメージがあったのですね。
そしてもちろんテレクラの客が事件に関与してたかどうかなんてわからないし、その車がその関係かどうかもわかりませんが、不審者や不審車両が多いという話は実は当時からありまして。
そして、何を隠そう、僕は一度近くのスーパーで職質を受けてたのでした。
とはいえ、それは事件から10年以上経ってからの話なので、事件とは本当になんの関係もないのですが、僕の住んでるど田舎には映画館がなく、そして映画を観るには八戸に行くのが現実的な環境(何せ身近な大都会だから)。そしてその時も映画を見に行ってたのです。さて、見終わって帰途に着いたのが12時過ぎ。もう眠かったのです。そう。期待した割にはつまらない映画で(なので題名は省略)本当に退屈で、とてもつらい時間だったのでして、とにかく眠かったのです。
なので、決めました。
そうだ!あそこのマックスバリュの駐車場に車止めて寝よう!
その場所は八戸市女子中学生刺殺事件の現場からそう遠くもない場所で、けどまあ月日は10年以上も経っているので、特に何も思わずとにかくそこに車を止めて車内で寝たのです。マックスバリュはもう閉店。今にして思えば、駐車場に車止めて、万が一入り口封鎖されたらどうするんだ?って感じですが、当時はとにかく眠かったから、そこまで考えが及ばなかったんですね。
駐車場の目立たない場所に車を止めて即爆睡しました。僕は本当にいつでもどこでも寝れるのです。
………
コンコン
ん?
時間は分からないのですが、目を開けるとガラス越しにお巡りさん!
正直、本当にびっくりしました。一気に目が覚めました。
「どうしました?」
「え?いや、寝てました」
「なるほど。免許証見せてくれるかな?」
「はい」
話を聞くと、近くで泥棒が出たとのこと。もちろん僕は寝てただけなのですが、その後に怪しい人を見なかったかとか、なんでこんなところで寝てるんだとか、いろいろ聞かれました。寝てただけなのに。いやいや、そんなところで寝るなよ!って話ですが。
八戸市女子中学生刺殺事件の現場は、本当に住宅街で、こんなところで誰にもバレずに犯行に及ぶなんてことは本当に難しいんじゃないかと僕は思ってました。けど、職質を受けた帰りにこの事件を思い出して(こんなところで泥棒とか物騒だよな…ほんとに最近はどうなってるんだ?…あれ、そういえばこのあたりで事件なかったっけ!…あ!という感じの思考で思い出した)
案外、バレずに犯行できたのかもしれないな
と思い返したものです。
八戸市女子中学生刺殺事件以降、なんとなく青森県では凶悪な事件が増えたような気がします。
勝手に僕がそう思うだけですが、この未解決の事件については、本だけで得た知識だけではなく、身近な恐怖という感じで、なんともどんよりした気分になってしまうのです。当たり前のことですが、殺人事件はやっぱり怖いなと思うのです。