惣菜を全く買わなくなったわけ

札幌のスーパーの惣菜コーナーは武漢肺炎後に大きく様変わりしてしまいました。

それまではヴァイキング形式で、自分の好きなものを選んでトングとかで取って買うというみなさんもよくご存知の形式でした。僕はヴァイキング形式が好きでした。微妙に大きさの違う惣菜の中からちょっとでも大きいものを選んで取るなんていじましいことをしてましたし、どういうわけか、それで得した気分になるのです。やっぱり

自分で選ぶ

というのがいいんでしょうね。なんか満足感があったのです。それとやっぱり「出来立て!」って気にさせてくれるのもよかったです。実際に調理場で作って売ってるところなんかの惣菜を買うと、ほんのり温かくて、それだけでも得した気分になりました。あったかいうちに食べたい!なんてことでイートインもとても便利だったし。

  

さて、武漢肺炎が蔓延した後のスーパーでは、惣菜の1つ1つをご丁寧に袋つめして売る形式となりました。

まずは事実から書くと、僕はほんとに一切、惣菜を買わなくなりました。理由は簡単で、

ものすごく見栄えが悪い

からです。中身が見えにくいのも非常に悪印象。はっきり書くと、

デザインのない袋に詰めて売られている(単品)商品としか思えないのです。

何を言ってるのはイマイチよくわからないと思われる方もいることでしょう。こう想像してみてください。

・ポテトチップスが透明で何の記載もないビニール袋に入って売られているとしたら?
・何のラベルもないのっぺりした透明のペットボトルにコーラとかお茶が入ってるだけのものが売られているとしたら?

そもそも食品は大抵デザインが施された袋や箱に入って売られています。理由があるからそうなっているのです。そうでない場合は「食材や食品そのものの魅力」を前面に押し出していますよね。きれいな赤身の肉。新鮮そうな野菜。

惣菜は「出来立て」「作りたて」が魅力の食品だと僕は思うのですが、今回の「1つ1つをご丁寧に袋つめ」処置によって、出来立て感も作りたて感もなく、見えにくい袋に入ってることで「得体の知れない感」が強まり、デザインがない袋に入ったことで美味しさアピールを封じられ、結果として何一ついいことがない物体になってしまっています。少なくとも僕にはそう思えて仕方がありません。

などと書きましたが、あくまでも僕個人の思い出あって、実際には安けりゃなんでもいいんだよ!ってことで惣菜の売れ行きは好調なのかも知れません。

少し前に旅行した時、ホテルの朝食はバイキングでしたが、惣菜を1つ1つ袋つめなんてことはありませんでした。もしも1つ1つが袋つめだったら?と思うと、ちょっとなぁ。

僕がこだわりすぎなのかな?