北海道が「赤い大地」というのは本当か?

wikipediaより

  

前回、ちょっと偉そうにサヨクについて書いてみましたが、それは今回の記事の伏線です。この記事を書くために前もって書いておこうと思ったから書いたのです。本当であれば、あまり思想云々には、特に政治の話には触れたくないのが本音なのですが、これは避けては通れないと思ったパワーワードが北海道にはあるので、やっぱり書いておきたいなと思ったが故にあえて書くのです。

というわけで本題ですが、北海道は「赤い大地」と言われますよね?

簡単に言えば左翼思想が蔓延しているということですが、本当にそうか?と、札幌に来た当初、僕は思ったものです。いや、正直、これは嘘です。すみません。事実はと言えば、全くのまっさらな状態で札幌に移り住んだものだから、当然何もわからないのでして、当初は全てが新鮮。赤い大地だのなんだのというような思想云々には興味が向かず、ツテも何もないわけだから生きていくのに精一杯で、はっきり言えば小難しいことなどどうでもよかったのです。

そんな僕が「赤い大地」を思い出したのが、中央図書館での出来事でした。

二人の老人がおしゃべりしているのです。おいおいここは図書館だよ!と忠告してあげたかったのですが、根が小心者の僕は思わず聞き耳を立ててしまいました。こういう感じの話をしていたからです。

「今度の選挙は民主党が勝つといいな」
「なんで?」
「税金安くするって言ってるし、公共事業も減らすんだろ?」
「ああ、それはいいな」
「そしたら景気も良くなって、年金も増える」
「年金少ないもんな」
「ようやく新しい時代が来るさ」
「札幌も不景気だもんな」
「今回は民主党に入れないとな」
「うーん」
「札幌も良くなるよ!」

冗談抜きでこんな会話でしたね。あまりにもぶっ飛んでたので、みょうにはっきり覚えているのです。民主党に実際になってみての感想を、できることならこの老人たちに聞いてみたいものですが、僕はこの会話を聞いて

赤い大地だ!

と、この単語を思い出したのでした。そして実際に民主党政権になったことで、より一層「やっぱりここは赤い大地だ」と思ったものです。民主党の何がいいのか、よかったのかはいまだに僕には分かりません。お花畑の綺麗事に騙される人があまりに多いのには心底驚いたものですが、考えてみればオレオレ詐欺に騙される人も多かったので、人は簡単に騙されるんだなとみょうに感心したものです。

さて、北海道は、札幌は果たして上記のような老人ばかりなのか?と言えば、今なら言えますが、それは全く違います。正しくは

サヨクのような異常な輩も確かにいるが、そうでない人もたくさんいる(けど、左翼はいない)

と、いうのが僕の本音。中国韓国大嫌い!という人だってたくさんいるし、野党なんて糞食らえ!の人もたくさんいます。道新は嘘ばかり!という人も普通にたくさんいます。確かに今の札幌市長は立憲の人ですが、それまでの自民党の道政運営に心底嫌気がさしているが故のアレルギーだそうで、まあ地方ってのは色々あるのが普通。

教科書がおかしいと言って僕に見せてくれたお母さんもいるし、君が代歌ったことないとニコニコしながら言ってる人もいれば、サッカー日本代表の試合を観に行って普通に君が代歌ってる人もいます。

まとめるなら、札幌は大きな街なので、そりゃあ「一定数の異常者=サヨク」もいるよねという、当然の話に落ち着きます。

北海道が赤い大地なら、東京も、大阪も、名古屋も、福岡も、大都市圏はみなそうではないでしょうか?

という、極めて月並みな話じゃないかと。

これが僕の「北海道は赤い大地」というパワーワードに関する感想です。