キャンプ原理主義
確かに現地でなんでも調達して何泊もするような達人レベルであれこれ出来たら楽しいだろうなとは思うものの、僕はすっかりおっさんになってしまったからなのか、そこまでのこだわりはもはやありません。
チャッカマン使って何が悪いのさ?
ファイヤースターターとか自分に酔いしれるだけの道具でしかないのでは?
文明の利器はどんどん使えばいいさ
なので、いわゆるちゃんとしたキャンプを好む人からすれば「邪道」だと言われそうです。
けど、使える物を使わない方が僕は「どうかしている」と思うのです。火起こしに時間をかけるくらいなら、さっさと火を起こしてあったまったり食事を作ったりした方がいいに決まってるとは思いませんか?
誤解なきように言っておきますが、若い頃は旅もキャンプも馬鹿みたいにしたし、今でもその手の動画を浴びるほど見ている僕からすれば、一から火を起こすのは確かに醍醐味だし、達成感もあります。けど同時に、何もそこまで拘らなくてもよかったんじゃないか?とも思うのです。火起こしの技術なんて結局は日常では役に立ちません。「いざというとき」なんてほとんど来ません。少なくとも僕の人生では一度も火起こしの必要性なんてありませんでした。はっきり言うなら、いざという時は自衛隊が動く時で、火起こしする前に自衛隊に助けてもらう方が遥かに大事。
キャンプであれこれ道具を揃えて、そして薪を作って火を起こし、なんか焼いて食べて、そして防寒などして寝るというのは、こういう言い方はあれですが、
形から入る
典型といえるでしょう。自分のしたいキャンプをするのではなく、最近流行ってるらしいキャンプというものをどれやってみるか。ふむふむこういう作法ですればいいんだな。これで僕も立派なキャンパーだね!という感じ。キャンプが楽しいからするのではなく、流行ってるらしいからやってみようという感じ。いかにもなそれっぽい本で特集が組まれているからやってみようってな感じ。
普段は全く必要のない技術を身につけることを馬鹿にしようなどとは1mmも思いませんが、それを押し付けられても困りますよね。キャンプも同じこと。
僕は「知らない場所に行ってみたい」という大前提があって、それ以外はわりと、いやほとんど全く興味がありません。だから形も作法もどうでもいいのです。好きなこと以外は適当。
だからキャンプでも普通にチャッカマンだったし、なるべく簡単調理で済むような物(カップ麺)とか、せいぜいカレーでした。星を見るのが大好きだったので、真っ暗な山奥で星が見たいから普通の車に寝袋積んで、それで車中泊も頻繁にしてました。
車なら寝れるしラジオもあるし安全だしいいことだらけ。
テント設営の時間も不要で寒さに震えることもなく熊に怯えることもなく季節を問わずにできるんだから、これを使わずしてどうする!
ということから、僕はキャンプをやめて車中泊一辺倒になっていくのです。
今はかなり好んで冬キャンプ動画を見ているのですが、ちゃんとテントを貼るようなものから、リッチ極まる車中泊まで、なんでも見ます。できれば猛吹雪の夜のシーンが多いといいのですが、なかなかありませんね。けど、いいないいな羨ましいなと心から思います。
上記のように書いていてなんですが、今の僕は
時間があるなら無駄なことをしてもいいな
と思うのです。時間があるなら木を切って薪にして火起こしするのもいいでしょうし、時間があるならそれっぽく調理などしてもいいし、時間があるならテント貼って一晩過ごせるような形にしたいです。
でも、その際にも、やっぱり面倒なことはしたくないので、なるべく文明の利器を使いそうです。放り投げたら一瞬で形になるテントとか。笑
結局のところ、僕が好きなのは、キャンプではなく、あくまでも「知らないところに行く」ってこと。もうこれだけなんです。だからキャンプ原理主義にはなれないな。煮炊きはボンベ持っていってガスバーナーガスコンロでいいっす。
