1ヶ月前の札幌…とは違う今回の東京の品不足

なんでも東京はスーパーからモノがなくなって大変だそうですね。

家にテレビがないので、YouTubeで色々見ましたが、本当にないんだなと妙に感心。

そういえば1ヶ月前の札幌もそうでした。2月28日に緊急事態宣言が出されてたからというもの、あちこちのスーパーからカップ麺とか冷凍食品がなくなっててヤバいなんて話を聞いたのですが、僕自身は全然緊迫感がなく、確かにカップ麺やら冷凍食品がなくなってる場面も見たのですが、そこまで焦る必要はないだろうと思ってました。

なぜならここは北海道。食料自給率はカロリーベースだろうと生産額ベースだろうとどっちも上位で、つまりは食べ物には一切困らないのです。物流だって道路が寸断されてるわけじゃないし。

こんなのはせいぜい1週間経たずに解消されるさ

と高を括っていたのです。そして結果はまさにその通り。そういえばトイレットペーパーなどもいっときなくなりましたが、こちらも1週間経たずに物流回復。そりゃあ製紙工場があちこちにある北海道だから、こちらも騒ぎすぎだと思ってました。

要は、この広くてでかい北海道が、僕を安心させていたのです。だってモノはあるんだからと。

いつも土曜は買い出しをするのですが、今日も普通に買い物しました。ものがあるってありがたいことです。

  

東京は確かにメガロポリス。巨大な街です。周辺人口まで合わせたら3,800万の大都市。東京だけでも1,000万の人口を誇る都市です。経済の中心地で人もたくさんいて、地方都市は到底太刀打ちできない。何もかもが集まってる文字通りの日本の中心地です。

けど、東京がもし「周辺地域から切り離されたら?」と考えてみたらどうでしょう?

今回の武漢肺炎で、その絶好の機会(というのは失礼ですが)を得たわけですが、ようやく東京の持つ脆弱性が見えてきた、というより実感されたのではないでしょうか?東京はモノや人が集まって成り立ってますが、逆に言うなら、何も集まらなければ何もない、とも言えるのではないでしょうか?

北海道は元々が海に囲まれているので、そういう意味では切り離されています。例えば週刊誌の販売日はいつも東京より遅れます。けれど、北海道内だけで回せるモノは案外多いのも事実です。元々切り離されているので、最初からそういうものだと誰しもが割り切っています。本州に行くのに海を越える時点で、誰しもが実感することです。本州にいた時は車でどこにでも行けると思っていました。今は車で本州に行くことはできないのです。飛行機、電車、船、必ずどれかを使わなければなりません。

では東京は?

なまじ中心地であるがゆえに、人もモノもどんどん集まってくる。だから強いのです。それが封鎖されたら、何が残るのでしょう?

僕が東京人なら、意識するしないに関わらず、そういうような漠然とした不安を、おそらく感じるんじゃないかな。

だから、札幌のスーパーからモノがなくなるのと、東京のスーパーからモノがなくなるのは、意味合いが全然違う気がします。

東京は大変だなと思いますよ。

緊急事態宣言中の札幌市地下街です。この頃は人が本当に少なかったです