あまり知られていない札幌の心霊スポット
札幌市の有名な心霊スポットといえば「平和の滝」とか「西岡水源地」とか「旧小別沢トンネル」とか「ラフィラのエレベーター」とか、そこそこあります。
それらの心霊スポットに面白半分で行くことはしませんが、それなりの知的好奇心というか探究心という感じのものはあるので、調べてみたり、あるいは実際に日中に出かけて見学してみたりしているのですが(例えばこちらとか)、もちろん怖い目に遭ったことは1度もありませんし、遭いたいわけでもありません。あくまでも知的好奇心、あるいは探究心からしていることなのです。
ところで、上記の割とポピュラーな心霊スポットではなく、地味だけど、本当にある意味物騒な場所が札幌にある…というか、あったのをご存知でしょうか?
それはずばり「地下鉄」。
札幌には3つの地下鉄が走っているのですが、特に南北線は全ての駅で自殺者が出ているとのことで、これは本当に物騒。そしておそらくはそのあまりの物騒さゆえにできたのが、これ。
そう。柵ができたのです。正確にはホームドアと呼ぶようですが。何も南北線だけではなく、今から約3年前には地下鉄49駅全てにこのホームドアが設置されました。
余談ですが、いつも思うのは「ちゃんとこのドアに当たるように列車を止める運転手さんすげぇ」で、いつ利用しても本当にずれて止まったことがないです。何か技があるのでしょうが、僕が運転したら、思いっきりドアの位置をずらしそうなので、いつも感心しています。
そんなホームドアですが、このおかげで、自殺者が出なくなったのかとかといえば…なんとこのホームドアを乗り越えて列車に接触した人がいるというのだから侮れない話です。写真を見ていただければわかるのですが、ホームドアって結構な高さがあるのです。乗り越えるのには相当の根性がいると思うのですが、大変迷惑なのでやめていただきたいものですね。
ところで、地下鉄南北線にはちょっと怖い名前の駅がありました。その名も「霊園前」。現在は「南平岸」という名前になっていますが、名前がすでに怖いですよね。近くに霊園があることからつけられたのでしょうけど、この霊園前、自殺者が多かったという話を聞いたのです。それが南平岸と名前を変えたら自殺者も減ったというのだから、これぞ正しく言霊。この近くに住む人と話をする機会があったので聞いてみたら、
「薄暗くて本当に怖い駅だった」
とのこと。実は何年か前にその南平岸駅を写したのですが
どうですか?怖い感じします?ホームドアがないこの駅は地下鉄なのに地上にあるのです。個人的にはホームドアがないとこんなにスカスカ感があるんだと思って、そういう意味で怖いです(注、真ん中あたりがボケているのは、これは霊ではなくて、写真の編集でぼかしただけですのであしからず)。
話によると、もっと怖いのは、この南平岸駅ではなく、南平岸駅のすぐ手前にある列車が地下から地上に出てくるところらしく、この付近を走る際には運転手さんはお経を唱えるという話もあるようですが、真相はどうなんだろう?
なんにしても、今は冬。霊の方々も寒さには弱いだろうから(勝手な憶測)、大丈夫じゃないかな。ついでに今は武漢肺炎も流行ってるので、誰かを脅かすこともないでしょう(これまた勝手な憶測)。
そうそう。現在の南平岸駅は明るく爽やかすっきりした駅になっているので、心霊スポット探検に来ても無駄です。これまたあしからず。