そういえば網走刑務所
何が「そういえば」なのかというと、網走番外地という映画を観る機会があって、そういえば、僕の中では「入ったら2度と出ては来られない」なんてイメージが子供時分に勝手に植え付けられてしまっていた、という意味でのそういえばなのですが、とにかく網走刑務所。
なぜそういうイメージが植え付けられてしまったのかははっきりしませんが、北の大地で真冬で凶悪な犯罪者が入っている怖いところだったです、僕の中では。
しかしながらwikiで調べてみると
網走刑務所は、法務省矯正局札幌矯正管区に属する刑務所。犯罪傾向の進んだ者(再犯者・暴力団構成員)、執行刑期10年以下の受刑者の短期収容を目的とする刑事施設。
Wikipediaより
となっていて、イメージとだいぶ違うのです。あれれ、そうなのか。
とか思ってさらに読み進めると、
徒刑、流刑、懲役刑12年以上の者を拘禁する集治監を北海道に設置
とあり、そして
発足時の囚人数は1,392人でその3割以上が無期懲役であり、ほかの囚人も刑期12年以上の重罪人であった
やっぱり僕のイメージは間違ってなかったのね。最初の文はあくまでも「現在の網走刑務所」ということ。なるほど。
そんな網走刑務所ですが、1983年に全面改築工事を行い、近代改修が行われました。そして旧刑務所は移築復原して「博物館網走監獄」として展示しており、観光名所になっているのです。
数年前ですが、そんな網走刑務所、網走監獄に行ってきました。以下、写真をちらほら交えながらあれこれ。
鏡橋。これは2代目の鏡橋を再現したものだそうです。別に何かが鏡のように見えるわけではなく、流れている川に自分の身を写して襟を正すという意味があるようです。
なかなか移動してくれかなったご家族さんが写ってしまっています。10分たっても移動してくれず。仕方ないので写しちゃいました。実はこの傍には面会室があるのです。
迫力がある獄舎。中はどうなっているのかというと、
こんな感じ。冬は寒そうですが、薪ストーブで温めていたようです。それも展示されていましたが、ここでは割愛。それぞれの部屋は案外広いなぁという感じ。
妙にリアルな浴場。反対側に回って見たかったのですが、入るなの看板。でも、ちゃんと前の部分も作られているのか、妙に気になってしまって。後々まで悶々としてしまいました。ほら、見えない部分は手抜きしてるかもしれないじゃないですか。目が描かれてないとか。そしたら別の意味で怖いし。笑
怖いといえばこちら。これはリアルに怖かったです。独居房。窓のない真っ暗なこの独居房で過ごすなんて、僕には無理です。1日もたずに発狂しそう。案内文には「大変辛い」と書かれていましたが、いやいやそんな穏やかなものではないよねと思います。
写真はたくさんあるのですが、紹介はこの程度にします。
囚人を労働力として使役させて北海道の防衛と開拓を進める政策を執った。また、刑を終えた後は北海道に住み着いてくれれば良いという考えもあった。
ということで開拓事業にも繰り出されていた囚人。網走に行くための道路(北見峠)の工事など、実はその辺りには髑髏がゴロゴロしているそうで、なかなかに怖い話です。ありがたく車で走りました。快適です!
実は網走ってかなり好きな街なので、これまで何度か訪ねているのですが、今年もまた行く予定です。とにかく雰囲気が好きなのです。住んでもいいかなと思えるレベルで好きなので、どのくらい気にいってるのかがわかるかと思いますが、なんかいいのですよ。
アイラブ網走!
今から楽しみです。