今欲しいものはロボダッチです

僕の年代であるなら、おそらく1度はプラモデルを作ったことがあるのではないでしょうか?
僕はいわゆるファーストガンダム世代なので、今でもあの時の熱狂はよく覚えているのですが、ガンダムのプラモデルがもう爆発的にヒットしたちょうどその頃に小学校高学年でした。
そしてその時の僕は「144分の1スケールのガンダム」が欲しくて欲しくて。
しかし小学生で1ヶ月のお小遣いではプラモが買えなくて、仕方がないので2ヶ月待って、それで買いに行くと「どこにも売ってない」のです。ガーン!
ならばシャア専用ザクが欲しいのですが、やっぱり売ってない。
なんでだよ〜
電車でしか行けないような田舎の町にガンダムのプラモが売ってるという話を聞いて、わざわざ友達と買いに行ったこともあります。電車賃だけ親に頼み込んで、プラモデル代は貯めてあったのを持ち出して、そして行った田舎町では「昨日売り切れちゃったのよ、ごめんね」
でも、1日かけて田舎の町に行って、帰りの電車の時間までまだ時間があるからというので、カブト虫とか探したりして、プラモは買えなかったけど、楽しかったな。そうそう。お金がないからジュースも買えず、我慢してたら、知らないおじさんからジュース奢ってもらいました。ありがとうその時のおじさん!
青森の田舎であっても、ガンダム人気は凄まじく、みんなでガンダムガンダムでしたね。
けど、それ以外にもオーソドックスに戦車だ飛行機だ車だとそれなりにプラモデルを作ってきました。特に好きだったのが、軍人のフィギュア。あれにはハマりました。将校とかのフィギュアが好きでした。けど、あれも当時は人気があったのか、なかなか手に入れられず。欲しいものは本当に手に入らない時代でした。
そのあとにものすごくハマったのが、ロボダッチ。
これはミクロマン並みのロマンを感じて、ちょっとのめり込みました。
なんといっても、あの造形美はちょっと素晴らしすぎでした。漫画絵そのままのプラモなのです。
今でこそ、その技術でもって漫画絵に近いリアルな造形がされているプラモですが、はっきり言って、当時のガンダムのプラモなんて、
「なんかちょっと違う…」
じゃないですか。とてもじゃないけど、手も足もろくに動かないし、ソフビのようなやっつけ感というか。確かに今となっては味の大河原さんの絵に近いといえばそうなのですが、子供の頃の僕としてはやっぱり
「なんかちょっと違う…」
のですよ。ジオラマ風のガンダムが出た時なんて、どう考えてもこういう動きはできないよなぁという無理やり感ありありのジオラマセットに複雑な感じを抱いたりして。具体的に書くなら、とてもじゃないけど、この形だとビームサーベル抜けないよなぁとか。
けど、ロボダッチは違いました。本当に絵のまんまだし、これなら動きそう!(実際にはそこまで稼働しませんが)と素直に思えたのです。多くのロボットもどれもが個性的でしたし、ロボット同士の組み合わせも楽しめたし、さらによかったのが、「ロボッ島」シリーズ!
実は1度も買えませんでした。
けど、それを参考にして、自分なりの秘密基地を作ったものです。「ロボッ島」シリーズには夢がありました。今でもロマンを感じます。
そんなロボダッチ。
ここで売ってるんですよ!
チャンスがあれば買いたいと思ったりしています。ただ、作ったとして、置く場所がないんですよね。
歳を取り、余裕とまではいきませんが、買える財力もあるのに、今度は置く場所がないとは。
世の中うまくはいかないものだなぁと。


