日本にもあるピラミッド

青森県三戸郡新郷村には一部の人に有名な「キリストの墓」があります。
その真偽についてはここでは触れません。僕なりに聞いた話もあるのですが、それは違う機会にしたいと思います。

ところで、新郷村にはもう一つ、これこそ知る人ぞ知るという場所があって、その名を「大石神ピラミッド」というのですが、ここもなかなか面白い。僕も興味があって何度か足を運んでみたのですが、今回はその時の印象を書いてみたいと思います。

 

車でもかなり近くまで行けるので、ブラッと行くのはなんの問題もありません。国道4号線を曲がって30分くらいで着くかなという場所にあります。看板も出ているので、道なりに走っていけばなんの問題もありません。 

僕は午後のさんぽと称してここに何度か来ました。上記の写真は確か4月頃だったと思います。夏にも来てるし、秋にも来てます。冬はやめておいた方が無難です。

 

面白いのはこの写真。写っている石は頂上にある石なのですが、実はこの石、このあたりの石ではなく、青森県津軽地方の西海岸のものだそうです。ということは、この石は山をはさんだ反対側の、さらに向こうの海岸にあった石なのです。

わざわざ運んできたらしいのですが、なぜ運んできたのか、どうやって運んできたのかは不明。青森県はその中央にかなり険しい奥羽山脈があるのですが、そのとんでもない高低差をどのような方法で運んだのか、全く謎ですね。素人考えでは川を使うしかないだろうなぁとは思いますが、やはり至難の技としか思えません。なぜなら「滝」があちこちにあるからです。

あるいは山を迂回して運んできたのかな?

う〜ん。ミステリー。

大石神ピラミッドには、その石と同じような石が別の場所にもあって、方位石、太陽石、星座石、鏡石という名前がついています。つまりは運んできたのは1つではないということ。

なぜそこまでして運ばなければならなかったのかもまたミステリーです。

 

大石神ピラミッドはミラミッドというだけあって、わりときつい斜面を登っていかなければなりませんが、頂上に立つとこんな感じの絶景が広がっています。

面白いのはこの頂上の石のあちこちに「小銭」が落ちていること。

拝んでいるということなんですね。だから僕は小銭は拾いませんでしたが、今はどうなんだろう?写真は15年ほど前のものなので、今現在どうなっているのかはわかりません。

ピラミッドといえば墓という感じがしますが、この大石神ピラミッドは、墓ではなく、なんらかの祭祀に使われていたようです。少なくとも「誰かが埋まってる」という話は聞いたことも読んだこともない。

ただし、ちょっと異質なのは、この辺りには木の文化ではなく石の文化があったのではないかという話でして、キリストの墓といい、この大石神ピラミッドといい、ちょっと異質な感じがするのは確かです。

誰か本格的に調べてくれないかなぁと思うのです。他力本願は良くありませんね。

郷土史を読むと、大石神ピラミッドについてもあれこれ書かれていますので、興味のある方は一度目を通して見ることをお勧めします。

青森県って、こういう妙なものがわりとあるんですよ。

そのうち違う場所をまた紹介しますね。