支笏湖でのちょっとした体験
僕は基本的に書くネタを脚色することはほぼありません。
なぜなら僕自身かなりの横着者でして、日中は仕事をしているから、ブログにさける時間がなく、だから脚色する時間もないのです。
Wikipediaを多用するのも、そういう理由からで、本来であれば自分の読んだ本などから参照すればいいのでしょうが、読んだ知識を基にして補足でWikipediaを使った方が記事を効率的に書けるからそうしているのです。
さて、支笏湖。
湖としては十和田湖と同じようなカルデラ湖で、日本最北の不凍湖であるとか、摩周湖バイカル湖並みに透明度が高いとか、田沢湖に次いで深度がある(360m)とか、そういうウンチクはWikiを読んでいただければいいのですが、僕自身の体験として、ちょっとした経験をしたので、それを書いていきたいと思います。
今から4年くらい前だったと思います。
車で支笏湖を走っていたのです。少し詳しく書くと、苫小牧市から支笏湖を通り抜けて札幌に帰ろうというその道すがらのことでした。
実はその時が初めての支笏湖だったので、ちょっとワクワクしたんですよね。おお!綺麗な湖だなぁ。と。
それであちこち車を止めたりして湖を眺めたりしたのです。
その時は写真を撮らなかったのでして、ただ眺めただけ。あとでちょっとだけ後悔しましたが、仕方ありません。が、その後何度か行っているので、支笏湖の写真自体はわりとあるのです。こんな感じ。
さて、そうやって走っているうちにちょっとあることに気づきました。というか、気づいてしまったのですよね。
あれ?
「見間違いかな」などと思って少し走ったのですが、どうしても気になって車をUターンさせられるところまで来たところでUターンして、来た道を戻ったのです。そしてそれを探しながらノロノロ走っていたのですが(もちろん後続車とか対向車には十分に注意しました)しばらくしてそれを見つけてしまったんですよね。支笏湖には路肩に車を止めて休める休憩スペースが数カ所あるのですが、そのうちの一つでそれを見つけたのです。
やっぱりある……
さて、それを見つけた僕は小さい頃に親友から聞いた話を思い出しました。というか、僕はこれを見ると無条件で親友の話を思い出すのです。その話とはこうです・・・・
その親友の友人から親友が聞いた話。友達のお父さんは警察官で、ある日、事故があったというのでその事故現場に行ったところ、オートバイと車が衝突してめちゃめちゃになっていて、その現場検証をすることになった。で、新人だったそのお父さんは、言われた通りにあちこち見て回り、壊れた破片とかに印をつけて回ってた。そしてお父さんはあるものを見つけた。それはヘルメット。あ、こんなところにヘルメットが落ちてるといういうことで何気に中を覗くと、目と目が合った・・・・
稲川淳二の怪談を除けば、友人から聞いたこの話が僕は一番怖くてですね。で、ヘルメットを見ると、この話を思い出すのです。ちなみにものすごい旅好きな僕がオートバイに"だけ"は絶対に乗らない最大の理由もこの話を聞いたからです。
というわけで、僕が支笏湖で何を見つけたのか、もうお分かりでしょう。
そう。
ヘルメットが落ちていたのですよ。いわゆる後頭部しか見えてなかったのですが、はっきりとヘルメットだとわかりました。
そしてその時の僕の心境を正直に言いましょう。
怖い…
とてもじゃないけど、近づこうという気にはなれず。確認しただけでそそくさと帰ったのでした。
支笏湖は「死骨湖」ともいうそうで、死体がなかなか上がってこないとか言われたりしているそうですが(ちなみに同じカルデラ湖の十和田湖も同じような話があります。どっちの湖も心霊スポットだったり)、そういうことも知っていたので、1人で勝手に恐怖感で盛り上がってしまったのですよね。
お恥ずかしい。
その後、何がどうにかなったという話は聞きませんでしたから、実際には単にヘルメットが落ちていただけなのかもしれません。
けど、怖かったものは怖かったのです。
そういう支笏湖の話でした。