札幌に住んでみての素直な感想
東北地方から札幌に移ってきたのがもう11年くらい前。
10年経ったら故郷に帰ろうと本気で思ってたのです。
そして正直に書きましょう。
もうずっと札幌で暮らします!
ここからどこかに移り住もう、あるいは故郷に帰ろうなんて気は全く一切これっぽっちもなくなりました。
故郷は大好きです!旅も大好き!
なのに住むのはもう札幌で問題ないっす!
というのが正直な感想なのです。
そうそう。こういうランキングがありました。
住み続けたい都道府県ランキング2019【完全版】
https://diamond.jp/articles/-/224056
この手のランキングでは常に無類の強さを発揮する北海道、そして札幌ですが、僕が思うに、北海道や札幌の良さというのは、これはもう一重に
自然とのバランス
に尽きるのではないでしょうか。札幌なんて日本屈指の大都市なのに、歩いて山に行けるし、海だって車で1時間あれば行けます。このブログでも書きましたが、熊はおろかキツネもいるしリスもいる。札幌ではありませんが、神居古潭の近くでは鹿にも出会いました。動物園から逃げ出したのではなく「野生」の動物が本当に身近にいるのです。こんな大都市は他にはないのではないでしょうか?
山や海が近いということはつまりは「食べ物」に直結する話であって、北海道に住んでいて仕事している限りは、まず食べ物には絶対に困らないというのも魅力的な話ですよね。新鮮な海の幸山の幸が豊富なのは事実。本当に食べ物は美味いですよ!
ただし、ここで僕は若干異論を書いておきますが、純粋に「美味しさ」だけで言うなら、北海道より北東北、特に青森の方が美味しいのではないかと今でも思っています。理由は
北海道の食材は観光地仕様
になってることが多いから。パッケージなどがおしゃれなのはいいのです。女性受けを狙うのも問題なし。ただし、その分だけどうしても「雰囲気先行」じゃないでしょうか?具体的に書くなら
「食べ物に思ったほどのボリューム感がない」
「食べ物に何かしらの一手間をどうしても加えてしまう」
「値段もそれなりのお高め設定」
という感じ。力説しておきますが、観光地仕様が悪いとは全く思いませんし、否定なんてとんでもないこと。これで北海道は潤っているのですから!しかしそのためにはコストを考えないといけません。つまりは費用対効果ですね。逆に言うなら、売れるためには売れるようなものを作らないと売れないのだから、美味しいのはある意味当然のことなのですよ。北海道の食べ物がおいしいのは当たり前なのです。観光地仕様なのだから。売れなければ誰も来てくれないのだから。
しかし、食べ物ってそれだけじゃないですよね。その土地にあったものとか、コスト度外視とか、農家漁師の知恵的な食べ物とか、そういうレベルになると、逆に北海道には無理なレベルになってしまっています。それは何度も言いますが、北海道自体が観光地仕様になってしまっているから。
その辺りが垢抜けていない青森の場合、コスト度外視とか、農家漁師の知恵的な食べ物とか、そういうレベルのものがもう確実にあって、例えば僕の例で言うと、帆立を死ぬほどどっさり食べたことがあるのですが、食べ方は至ってシンプルで炭火で網で焼くだけ。味付けは普通の醤油のみ。すぐそこの海で取れたばかりの大量の活きのいい帆立が文字通り食べ切れないくらいに大量にあるのです。野郎数人で酒飲みながら食べるのですが、そこまで食べ尽くすと、もうテレビで「うわぁ凄いホタテですねぇ」とかやっても
ふ〜ん
で終わってしまうのですよ。
もちろん田舎に行けば、というか、それなりのコネがあればお金がなくてもできる話だし、何もそんな話は青森だけではなく北海道にだってあるのですが、良くも悪くも観光地化が進んでしまって「北海道=観光」になってしまっている現状では、そんなことをするよりなら売った方が得なんですよね。
農場で作った手作りアイスなんて北海道なら至る所にあるし、色々なものが産地直送ならぬ産地手作りで売られています。すごく美味いものも本当にたくさんあります。しかしそれらは良くも悪くも「観光地仕様」。
前述のホタテなんてもう食えないのに、ならお土産だと行って冷蔵庫に入りきらない分をもらったりして凄まじいのなんのって。こういう無茶苦茶な醍醐味は流石に北海道ではあじわえないのです(全くないとは言ってませんよ。全体的な傾向としての話です)。
長くなりましたが、観光地仕様だろうとなんだろうと、自然豊かで食べ物がおいしい。これはもう住みたいですよね。
夏は基本的に涼しく、文字通り太陽の日差しも全く暴力的じゃないのでして、外に出て散歩などを楽しめるのも北海道、そして札幌の魅力でしょう。冬は確かに寒いです。本州から来た僕の初めての冬の感想はというと、
「ちょっとワンランク寒さが上だなぁ」
というもので、-10度を超えると、寒さの感覚がちょっと変わってきます。それまでは-5度でもメチャ寒いと思っていただけに、-10度超えには軽くカルチャーショックを受けました。けど、その分部屋は暖かい。聞いたことがありませんか?
北海道では冬なのに室内では半袖で、キンキンに冷えたビール飲んだり、冷たいアイス食べるって話を。
すみません。僕それやってました。笑
だって暑いから。笑
外は寒いけど、建物内はぽっかぽかなんですよ。二重サッシなどの防寒対策もしっかりされているので、その分あったかいのです。事実、僕は札幌に来てから2年間は電気ストーブで冬を過ごしましたから(実話)。今は温風ヒーターです!やっぱりたまにアイス食べます。笑
…と、ここまで書いてきましたが、まだまだ、というか、実は僕が札幌を気に入った原因は上記だけじゃないんですよね。いや、実は決め手になったことがあるのですが、それを書くとさらに無駄に長くなるのでやめておきます。
ただ、あれこれ体験した結果、僕はもう札幌から離れる気がなくなったというのは事実。
もう死ぬまで住もうと決心しています。
そういえばここまで書いて思い出しましたが、オリンピックのマラソンが札幌になった件で、マラソンコースには見所がないという話が5ちゃんねるであったような気がします。
僕の意見を言うなら、全くその通りだと思います。皇居とか浅草とか東京タワーとかいったようなアピールできるところなんてありません。開拓でできた街にそれを望むのは酷というものです。
見所はないけど、住みたい街、それが札幌なんです。
と、ここまで僕個人の意見を。
皆様は是非ともご自身の目で確認してみてくださいね!