かなり怖い「ヒンターカイフェック事件」

wikipediaより

僕はかなりの怖がり屋なのですが、そういう人に限ってミステリー好きだったりしませんか?
ひょっとしたらそういうのは僕だけかもしれませんが、とにかくそんな僕がこれまた怖いのに興味津々な事件の現場を紹介します。

その事件とは、ずばり「ヒンターカイフェック事件」

前回紹介したあまりにも有名な切り裂きジャック事件と同様に有名な未解決事件なのですが、皆さんはご存知ですか?

大まかな内容としては、ドイツのバイエルン州にあるヒンターカイフェックの農場に住んでいた家族5名と使用人1名の計6名が何者かによって殺害されたというものですが、発見されたのは数日後のことであり、その後の捜査によっても犯人は見つからなかったことから未解決となった、そんな事件です。

ところで、この事件の何が怖いって犯人が殺害現場で殺害後に数日間ほど過ごしていたということ。死んでしまえばただの肉塊と割り切ったのかもしれませんが、僕にはできないなぁ。そもそも殺人だってできそうにありませんが。

この事件は未解決なので、凶器はツルハシだとされてはいますが、動機は一切不明、実際に何が起きたのかいまだに正確にはわからず、近隣の村人は事件捜査に関して非協力的といったように、とにかく謎だらけミステリーだらけ。

そもそもが

・村人は殺害された家族とはあまり仲が良くなく(ケチで気難しい)
・父親と娘の近親相姦が疑われていた
・事件の数日前に被害者宅の周りで奇妙な足跡が発見されている
・自宅の屋根裏から奇妙な音がする

なんて状況があって、事件後には

・屋根裏にはワラが敷かれており何者かが寝泊りしていた痕跡がある
・屋根瓦が何枚か外されていた
・金には全く手をつけた様子がない
・農場の牛や鶏に餌が与えられていたり、台所でパンや肉を食べた跡がある
・近隣の住民が週末の間、農場の煙突から煙が出ているのを目撃している

など、まさにミステリー満載な感じで、極め付けとしては

・当時のミュンヘン警察が霊能者に調査をさせるため現地で遺体の頭部を切断して送り鑑定してもらった(成果はなし)

などときたら、これはもうマニアにはたまらないのでしょう。真相解明のための様々な意見が出されています。けれど、真相はいまだに闇の中なのです。個人的には、切り裂きジャックもなかなかにショッキングですが、じわじわくるのはこちらの事件ですね。

そんなヒンターカイフェックを地図で見ると、当時の建物なんてとっくになくなり、慰霊碑が立ってるを除けば、なんのことはない大都市近郊の農地って感じの風景が広がっているようです。近くにはニュルンベルクなんて僕でも知ってる大都市があるし、中世の趣はあれど、おどろおどろしい雰囲気なんて全くなさそうですね。当然と言えば極めて当然ではありますが。

事件が起きたとされる3月31日に行ってみたいなぁとか思ったりしますが、ちょっと悪趣味かな。

今のドイツは正直あまり行きたいとは思いませんが、それでもこういうミステリーとなれば話は別。やっぱり興味津々なのです。