ジャックさんは何者なのか?
突然ですが、「ロンドンの恐怖」という本は、僕はもう大好きで文字通り本がボロボロになるまで読みました。著者は仁賀克雄さんという方でいわゆるリッパロロジスト(切り裂きジャック研究家)なのですが、その研究成果である前述の本は本当に素晴らしいと思います。
当時のイギリスの時代背景や街並み、人の暮らしぶりなど当時の資料や現場付近にもしっかりと足を運んだりして得た裏付けの基に、切り裂きジャックの事件(ここではあえて内容には一切触れません)の概要と犯人像を浮かび上がらせていく筆力に、当時の僕はものすごく知的好奇心を刺激されたものです。また、研究は前述の本で終了ではなく、しっかりと調査は継続されており、未公開だった捜査資料(のちの本で見ましたが、ちょっと凄まじすぎて当時の僕は文字通り絶句)などに基づく研究の補強もしっかりとなされており、切り裂きジャックに関しては仁賀克雄さんをフォローしておけば問題ないというレベルなのです。
余談ですが、今はwikipediaでも捜査資料等は出ているのであって、すごい世の中になったものだなぁと思わずにはいられません。
その仁賀克雄さんによると、「この声明文に"切り裂きジャック"という命名がなかったら、この事件は19世紀のいち犯罪実話として、これほど多くの人々の記憶にも歴史にも残らなかったろう」とのことで、これには完全同意。
のちに本となり、劇になり、映画になり、文化に大きな影響をもたらした切り裂きジャック。
そのジャックさんが活躍(この単語のチョイスはちょっと何かが違うけど)した当時のロンドンはもうありませんが、ホワイトチャペルという地名は今でも健在。
地図の概要によると
ホワイトチャペルはイーストエンドにある活気溢れる多文化地区で、多くの伝統的なパブやカレーハウスがあります。賑やかなホワイトチャペル マーケットにはアジア料理、ディスカウント ファッション、家庭用品の店舗が集まっています。観光客向けには、この地域の石畳の路地を歩きながら 1800 年代の切り裂きジャックの解説を聞くツアーがあります。トレンディなホワイトチャペル ギャラリーでは現代美術展や映画の上映が行われています。
なんて書かれており、やっぱり切り裂きジャックはポイントなんだなぁと感心。当時は残虐な事件が多発していたその場所も、今となっては人が賑わう観光地になってるんですね。
もちろん行ってみたいですよ。危険な場所には行きたくはありませんが、安全が保証される場所なら、そりゃ行きたいです。僕はさんぽが好きなのであって、冒険家ではないのです。僕は君子ではありませんが、それでも危には近寄らずなのです。
そして今のホワイトチャペルは危険ではないはずなので、行ってみたいのです。
誰かカンパしてください(笑