カチンの森

表記的には「カティン」だそうなのですが、書きやすさを選んでしまいました。以後カチンでいきます。
思想的にあれこれ言うつもりはありません。
このブログではそういうのはできるだけ避けたいのです。
ではなぜこの事件を取り上げたのかというと、「当初は謎とされていた」からです。本当にそういう事件があったのかどうか、当時は「政治情勢」から伏せられていて、一体何が起きたのか、なぜ起こったのか、誰がやったのかが謎だったのです。
ゴルバチョフという人物がいなければ、それこそ永遠に謎だったのかもしれないのです。
もちろん噂としては「ソビエトがやった」という事が囁かれていたし、あるいはナチスドイツが行ったと言われたりもしていましたが、はっきりとした事は何一つとしてわからず(政治的な意図もあって)ボカされていたわけで、僕も当時何かで読んだのですが、実にぼんやりとした記述が多くて、何ともミステリーだなぁと思ったものでした。そもそも僕はひどいヨーロッパかぶれだったこともあって、そういうのをせっせとあれこれ読んでいたのです。
今では、はっきりと当時のソビエトの仕業だと分かっていて、ミステリーでも何でもなくなってしまったのですが、だからといって、この事件の悲惨さが薄れてしまったというわけではなく、やっぱり大きな悲劇だと思いますし、こういう事件はあちこちで行われていたんだろうなぁとも思います。
それにしても、僕は今更ながらに痛感するのですが、この手の謎というものは、本当に謎であるというものと、
あえて謎にされているもの
があるのだと改めて思います。そして、人が介在している様な事件はこの「あえて謎にされている」ものが多い様な気もしています。
そんなカチンの森は今記念館が建てられている様です。興味本位というより、当時の僕に返ったつもりで、一体何が行われたのかを知りたいなんていう若者特有の純粋な気持ちに戻って、見に行きたいですね。
事件そのものは検索すればあれこれできてますし、YouTubeなどでも検索すれば出てくるでしょう。けれど、できれば本で読んで欲しいとも思います。なんて偉そうに言っておきながら、以前買ったその本が行方不明になってしまって、どの本を買ったのかお伝えできないわけで、実に残念です。
今日はちょっと重い話でした。